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第143話〜試しに配信〜

それではどうぞ

「は〜い。こんばんは〜」


夜…というか夜中なので囁き声だ。ちなみに現在時刻は夜12時。正確には午前12時なのか?まぁ日付が変わった頃だ。


「今日はちょっとマイクをね、変えたので…それのテストがてらみんなを寝かしつけようと思いま〜す」


案件で貰ったマイクとは言わないけど、とりあえずみんなの前で試してみてどんな反応が貰えるか見てみようと思ってな。やってみるという訳だ。


案件だよ!って言わない分素直な反応が貰えるはずだ。いい反応をもらえるように頑張ればそれだけ評価してもらえるだろう。


……ただ、実際にASMRのマイクなんて買う人投稿者以外にいるのか?というのは疑問だが…


「今日は〜どうしようかな、2時ぐらいまでやろうかな?」


約2時間が勝負!それ以上やると俺が眠気に耐えられないからね…


・作業しながら聞きます!

・寝落ちしよう…

・勉強しなきゃ行けないのに…


「勉強は明日にして寝てしまえ。寝落ちど〜ぞ。作業用の人はうっかり寝ないようにね」


宿題ならやらなきゃダメだとは思うが、テスト勉強なら一夜漬けでやってもどうにもならないしね。


「まずはお耳のマッサージから〜」


なんの音を出そうか悩んでたので海莉に聞いてみたところ、お耳マッサージから耳かきって言われたので今回はそのメニューだ。


まぁマイク自体も耳かきとかめっちゃいいですよ!って言われてたしちょうどいいだろう。


「どうですか〜」


・いいです

・もう寝そう


「寝そう?寝てもいいよ。…どんな感じ?マイク」


・結構良さげ

・前のより雑音が無くて聞きやすい


「お、みんな結構気に入ってくれてる?」


雑音の方は俺も設定で頑張った部分だけど…ま気に入って貰えたなら良かった。


クリアに聞こえるんだよな、音質が上がってるだけでこんなに違うのかって感じ。


「マッサージはこんなかんじ。…じゃあ次は〜これ。」


20分ほどやって、耳かきの方に移行する。音の出し方は少し勉強したから前よりいい音を届けられるはず…!


「みんな寝ろ〜、寝ろ〜」


・寝ます……

・寝ちゃうよぉ…(ボタン)


「ボタンは普段から夜更かししまくってるしたまには早めに寝てもいいんじゃない?と言うか寝ろ」


・優しくして…(ボタン)

・優しくしてあげて!!


「優しく?……寝かしてやるからちゃんと寝な?体に悪いよ?」


寝ろって言ったら優しくしてって言われた。…ちょっと言葉が強かったのかな。こんな感じでいいのだろうか?


・寝る……(ボタン)

・甘い……

・てえてえだ

・てえてえ助かる



「ん、いい子ですボタン。おやすみ。助かる?なら良かった。」


・終わったらちゃんと寝るんだよ〜おやすみ(ボタン)

・おやすみなさい!

・おやすみ〜


「終わったら寝るよ〜おやすみ〜。」


流石に終わって夜更かししてたら怒られるだろうしすぐ寝るよ。…っとまだまだ続けるぞ〜



「……結構眠くなってきたな……」


あれから約1時間30分後。時間はもうすぐ2時になるかと言うところだ。


ずっと耳かきだけしていたわけではなく、みんなの耳が慣れただろうなって段階で別のキーボードとかを鳴らしたりして色々と試していた。


前のより新しく、値段もそこそこするだけあってやはりみんなの反応もいい。後でメモだけ取らないとな…


・寝る?


「そうだね、俺もそろそろ寝ないとだめだし…」


・声が眠そう

・眠い声かわいい


「眠そう…まぁちょっと眠い。俺も眠いし、寝よう。おやすみ〜みんな〜」


流石に2時だからな……眠い。結構な数寝落ちしてくれたっぽいけど俺まで寝落ちする訳には行かないからな。


配信を切って、パソコンを閉じる。……機材はとりあえずここに置いておいて明日起きたらにしよう。


「……」


「…?どうかした?海莉」


ガチャ……っと扉が開く音がしたのでドアの方を見ると、海莉が立っていた。…枕を持って。


「………」


「えっと……一緒に寝たい?」


眠そうだが確かな意志を込めてこちらを見てくるので、試しに聞いてみる。


「一緒にっていうか…寝かしつけて?」


「…わかった。じゃあ部屋戻ろうか?」


めちゃくちゃ眠そうにしてる……寝かしてやるとは言ったけど…こんなになってまで待たなくていいのに。


海莉を部屋に連れて、ベッドに寝かせる。


「…はい。よしよし。おやすみ」


「…もうちょっと甘やかして……」


「いつも頑張ってて偉いぞ。俺は海莉の頑張りを分かってるからね…」


「……ん……………すぅ……」


お母さんが子供を寝かしつけるようにして海莉を寝かしつけていく。


海莉の呼吸が規則正しくなってきたな…寝たか?


「……おやすみ。」


寝顔の海莉を見ると不思議と安心してくるな。


……よし。俺も寝よう。おやすみ、海莉。

それではまた次のお話で会いましょう〜

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