第140話〜裏話〜
それではどうぞ
「…という感じです。報酬は〜ぐらいでどうでしょう?」
「〜に出来ませんか?ウルフさんはそれぐらいは…」
「ふむ…確かに。それでは……」
話し合いにいざ挑もうと気合を入れたはいいものの……最初に説明を受けて、いざ金額とかの話し合いになった途端俺をそっちのけで話し合い(と言うよりは交渉?)が行われている。
いやまぁ、もろに専門外なので助かるんですけど…
「では、そういうことで。」
「はい。ではよろしくお願いします。」
「え、あはい。こちらこそお願いします。」
なんかわからんうちに話がまとまってたようで。
ちなみに会議?自体はリモートで行われた。なんでもわざわざ移動しなくて済むしそっちの方が楽なんだと。
便利な時代になったもんだ……
「大丈夫です?そんなぼ〜っとして…体調悪かったり…」
「いえ、大丈夫です。その辺の問題は無いです」
「ともあれこれで決まりましたね。あとは日にちまでに仕上げお願いしますね」
…っとそうだった。帰ったらどんな感じで紹介するか考えないとな。1回試しに使ってみるのもありか…?
「さて、次ですね。ウルフさんのチャンネル運用の方針ですが…今と変わらない感じでいいですよね?何か問題とかあります?」
「特に問題はない…かな。」
思い返してみるけど……あ、そういえば。
「編集がめんどくさいぐらいですかね…言えば事務所側で人雇ってくれたりします?」
「その分お金を払う事にはなりますけど出来ますよ、それ用のスタッフがいますからね」
スタッフさんに編集して貰うんだからその分お金が取られるのは当たり前の事だ。
「それ必要になったらお願いできます?」
「いつでも。」
じゃあ頼みたくなったらお願いしようかな。
「それぐらいかな…」
「こちらからはコラボ依頼ぐらいですかね。事務所から許可を出せるのは6人ほどです。」
6人か…結構多いな。それだけ興味を持ってもらえてるってことでもあるんだろうけど。
「全員とコラボしてもいいですし、この人だけ〜とかそういうのでもいいです。決めたら連絡してください。」
「りょーかいです。」
リストを送ってくれるらしい。これも家に帰ったら確認だな。
「あとはグッズの販売開始日が決まった…のは言いましたっけ?」
……聞いてない気がする。のできっと初耳なのだろう。うん。
「ASMRで伸びるとボイスの販売とかも視野に入ってくるんですが…まそれはおいおいですね。」
あー、たまにやってるよねVさん達。海莉はあんまりしてなかったから馴染みはないけど…
「そんな感じですかね。顔を見ながらどんなもんかって言うのも兼ねてましたが…大丈夫そうですし。」
「なるほど。じゃあ今日はこれで終わり?」
「そうです。…あ、案件の機材自分で持って帰ります?郵送した方がいいです?」
郵送してもらうか…壊したら嫌だしな。
それにこっから直で帰るわけじゃないし…
「あら、どこかに寄るんですか?」
「海莉に何か買って帰ろうかなって」
「律儀ですねぇ…。」
まぁ事務所に来るぐらいしかこんな大都会来ることないしちょうどいいってのもある。
「ではお気をつけて」
「はーい。お疲れ様です〜」
思ったよりも早くに終わった。…と言っても結構時間たってるけど。もう昼過ぎてるし……
んー、流石にお腹空いたし先にご飯かな。と言ってもこの辺何も知らんけど…なんかいいのあるかな。
ついでに一応海莉に何か欲しいのあるか聞いてみるか。
「なんでもいいよ?あ、いつもの紅茶が欲しいぐらい……」
なるほど。紅茶か……じゃあ紅茶に合うやつでも買っていこうか。
ちょっと短めに。
それではまた次のお話で会いましょう




