第125話〜お鍋〜
ほのぼの会はとりあえずここまで?次はホラーですかね
それではどうぞ!
「はむっ。……」
最近は誰かの居ないところでご飯を食べることの方が珍しくなってきたな。少し寂しい気持ちがある。
さて…今日は何しようかな。海莉がいつ帰ってくるのかやら。まぁ夜ご飯までには帰ってくるとは思うけど。
今日こそ宿題配信をするか、配信しないでダラダラと過ごすか……さてどうするか。
たまには何もしなくてもいいんじゃない?とも思うけど……
「とりあえずご馳走様でした。」
ま、まずは片付けて掃除しますか。ついでに洗濯。
「ふ〜む何しよう……」
ある程度やることが終わり、何も無い状態になった。…うーむ。
たまには配信無しで純粋にゲームを楽しんでみるのもありかな?
思い返せば、だいたい配信ありでゲームしてたし…
うん。そうしよう。普通の男の子とかが休日にやる感じでちょっとワクワクするね!
「お〜お〜始まりましたね。」
まずはいつも通りぺックス。なんかシーズンが変わったとかでランクがリセットされた?らしい。
まぁ今はランクする気ないからほっとこう。
「あれ?味方…いない?」
マッチしたはいいけど、何故か1人だ。3人用モードなのに……お前に友達はいないってか?ぐすん。
「やってやろうじゃないか………」
友達なんて居なくても生きていけるもん。頑張るもん!!
「っしゃあ!!1人でも勝てた!!」
1対3は考える事が多くて大変だけどその分楽しいな。
……漁夫とかくるとほんとにきついから勘弁して欲しいんだけど。
「…配信がないとそれはそれで気楽にやれて楽しいな」
配信してると話続けなければだめだったりするし。コメントに返信しながら喋ってるとあまり苦ではないんだけど、それでも退屈させないようにしなきゃ見てもらえないし。
何も考えずに本当に気楽にできるから、たまにはいいかもしれない。…流石にずっとやってるとダメ人間一直線な気がするからその辺は自重しなきゃね。
海莉にダメ人間とは思われたくないしな。運動ももっとするべきかもしれない。
「よ〜し、次は……んー、久しぶりにかりんさんとやったあのゲームでもやるかあ?」
起動して…っと。もう随分と昔の事に思えるなぁ。覚えてるかな。
えっと、確かこれをこうして行けば……
「おー、意外と覚えてるもんなんだなぁ」
かりんさんとの戦いで得たものは意外と忘れていなかったらしい。
そういえば、またこのゲームでかりんさんと遊んでみたいね。…かりんさんにもこちらからコラボ依頼を出してみるべきなのかもしれない。
「ふふ〜んふんふん。ふふふ〜ん…」
適当に鼻歌でも歌いながら遊んでいく。リラックスしてゲームをするのは楽しいね。
そうしてたっぷり遊んで、ふとお腹がすいたなぁと時間を確認すると14時だった。
…やべ。遊びすぎたか?時間はちゃんと見ないとなぁ。これがゲームの誘惑……
って、海莉から連絡も入ってる。19時に帰ってくるのか。待ちきれなかったら先に食べてて!か。
待つに決まってるのにね。
となると……ご飯を軽く食べて、買い物に行って準備だけしておくのがいいか。夜ご飯何がいいかな。聞いてみるか。
……なんでもいいよ、優成くんが楽なら、か。んー、じゃあお鍋でもするか。寒くなってきたし、作るの楽だし。水炊きにしようかな。
「ただいま〜!」
「おかえり。お疲れ様海莉。」
「優成くんだ〜!!!!」
帰ってきて、会えて嬉しいのはわかったから離れてくれ……ちょっと苦しい。
「ご飯できてるから、着替えて手洗いうがいしてきて…」
「うん!あ、それなんか美味しそうだったから買ってきた!後で食べようね?」
「ありがと。じゃあ保存しとくよ」
これは…羊羹かね?確かに美味しそう。
さて、準備しますかねっと。
「頂きま〜す!」
準備が終わったころ、海莉がやってきた。
「どう?この服。」
「?…ああ、新しい服?似合ってるよ」
見たことの無い服だから、多分買ったんだろう。部屋着かな?色合いがあってて可愛いと思うよ。
「む〜。……お鍋か。寒いもんね、最近」
「うん。作るのも楽だし…」
「とてもそうは思えないぐらい豪華な盛り付けがしてあるんだけど…?」
盛り付けは別に苦ではない。特に時間のかかる調理をしてた訳じゃないんだからな。
「ポン酢かこのタレで召し上がれ」
「なんのタレ?これ」
「ネットで見かけた美味しそうなやつ」
簡単に作れるから作ってみた。ピリッとするタレだ。ちなみに俺は結構気に入ってる。
「美味しそう。…早く食べよっか。優成くんも待っててくれたみたいだし?」
「そりゃまぁ…食べるなら一緒に食べた方が美味しいし」
「ふふふっ。かわい〜。可愛いなぁ優成くん。」
「ほら、早く食べるよ。いただきます」
「ちょっとは素直になればいいのに……いただきます。」
可愛いと言われて喜ぶ男の子はいません!いないの!
……正直、海莉に可愛いと言われるより俺を見る目の方にドキッとしてしまったのは内緒だ。
それではまた次のお話で会いましょう〜




