第121話〜変わったこと〜
それではどうぞ!
あ、このあとハロウィン特別編投稿されますんで良かったらどうぞ
「……はあ。」
何故朝起きてため息をついているのか。その理由は……
「すぅ……んん……」
何故か、そう何故か朝起きたら海莉が横で寝ていた。……なんで?
俺が寝るまではいなかったから、俺が寝てから起きるまでの間にここで寝たって事だろう。…はあ。全くもう、寝てる間に俺が何かするとか思わないのかな…
まあ、海莉の寝顔が見れたからそれで良しとするか。
海莉を起こさないように部屋の外に出る。出る前に毛布をかけ直しておく。一応ね。
さて、先に朝ごはんでも作っておこうかな。目玉焼きとウインナーと…ちょっとした野菜でいいか。お味噌もあったはずだし。
「あ〜、いた。」
「?ああ、海莉か。おはよう。」
「おはよ〜、作ってくれたんだ。」
「もう用意できるから顔だけ洗っておいで」
そう言うと、はーいと言いながら洗面所に消えていく。さて、用意しないとな。
「あ、美味しそ〜」
「シンプルなものだけどね。どうぞ」
『いただきます!』
美味しそうに食べてくれているな。たまにはこういうシンプルな朝食もいいよね。
「そういや海莉、何で俺の部屋で寝てたの?」
「んーとね、夜中にお仕事が終わったから寝ようかな〜って思って」
「ふむふむ」
「寝る前に頑張ったから優成くんの顔が見たいなーと思って」
「うん」
「したら気が付いたら寝てた」
どういうこと?と聞く海莉。知らんよ、こっちが聞きたいよ。
「嫌だった…?」
「嫌ではないけど気を付けろって話。俺だって男なんだから…」
「うん。気をつけるね!」
全力で微笑みながら言われてもねぇ…。まあいいか。
「で、今日は事務所?」
「そう!事務所。このあと行ってくる」
「何時頃に帰ってくるの?」
もし夜遅くなってご飯を食べて帰ってくるなら俺も適当にやるし、食べずに帰ってくるなら準備してたいしな。
「ん〜、もしかしたらホテルで1泊するかもしれないんだよね。ごちゃごちゃしててなんか決まるのに時間かかりそうなんだよ…」
一旦帰ってきてもう1回だと移動が大変だから向こうで泊まるかもしれない、と。
「そっか。頑張ってな?」
「うん。もしそうなったら連絡するね。…はあ。」
「…嫌なのか?」
憂鬱そうな表情でため息をついたのでそう問いかける。
「優成くんと会えないのは寂しいなって……」
「1日だけだし帰ってくるんだからそれほどか…?」
それほどなの!!と強く主張してくる海莉。…うん、悪かった。俺が悪かったから落ち着いて?
「帰ってきたら甘やかすから、な?落ち着いて?」
「う〜……言質取ったからね。忘れないでね!」
「忘れない忘れない。」
まだ物忘れする歳じゃないしちゃんと覚えてるよ。
「ご馳走様でした。……じゃあ行ってくるね!」
「行ってらっしゃい。」
俺もご馳走様でしたっと。……さて。
「片付けて…何しようかな」
宿題の続きでもやるとするか?……いや、たまにはいつもやってないことをやって見るのもありかな。
ゲーム配信ばっかりも良くないもんな。よ〜し、あれやって見るかぁ。
そう考えながら手早く洗い物を片付けて、準備に向かう。
みんな楽しんでくれればいいな〜
それではまた次のお話で会いましょう〜




