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第119話〜お風呂?〜

それではどうぞ(1時間遅れてすみませんちょっと忙しかったんです許して…)


「よし、再開しよう」


気持ちが落ち着いてきたのでゲームプレイを再開する。と言っても5分ぐらいだけどな、休憩してたの。


とはいえ5分もすればゴーストも動いただろう。本と指紋の確認に向かわねば。オーブは…飛んでないか。


オーブは飛んでなさそう。本か指紋があると楽なんだけど…

ついでにラジオみたいなやつ(幽霊に話しかける用のやつ)も持っていこう。



「お、本書かれてる!ライティングだね!」


1つ目ゲット。指紋は……無さそうだな。あると楽だったんだけどなぁ。


「怒ってますかー」


一応聞いてみる。反応無し。アピールしてください。


…反応無し。このラジオみたいなやつは根気よく試さないと反応が貰えにくい証拠らしく、EMFのように時間がかかりやすいものらしい。


「何歳ですか〜」


歩きながら2分ぐらい試していたところ。


「old」


返答があった。良かった、これで2つ目だ。てか…


「声怖っ。あんなふうに答えるんだ、てか近っ。隣で言われたよ今。ともあれこれで2つ目か。」


あとひとつ。EMFとか反応無いかなぁ?


ちょうどタイミング良く音がなってくれたので確認に向かう。3かぁ。


「これ証拠EMFだとだいぶ大変だよね。早めに見つかってくれるといいんだけど」


・ いつかは見つかる

・あるいはそれじゃない可能性も

・指紋もまだ可能性はある


「じゃあ一応EMFと指紋取るやつ持ってようかな。」


・アピールしてくださいとか名前とか呼んで超常現象起こさせてEMFで見る手もあるよ


「それ賢いな。天才だそれにしよう。アピールしてください〜」


アピール!とか名前とかを叫びまくる。出てきて〜!!


「ぴーーーー」


目の前に出てきてくれたのと同時に、EMFが鳴る。レベルは5、証拠だ。


「よっし!よし証拠だ!3つ集まったから帰ろう帰ろう!」


急げ急げと言いながら出口を目指す。すんなり出れて助かった…


「よーし!スピリット…これといって特徴がない。そうなのか。帰りましょう帰りましょう」


結果はスピリット。あってたな。にしても今回も時間かかったなぁ……


・休憩してたからでしょ


「それは…うん、確かにそうかもしれん。」


あれは俺悪くないと言おうとして、やめた。もう1回あの流れにされると困る。恥ずかしいから。


「ともあれいい時間だし終わろうかな。楽しかったな〜このゲーム。またボタンとやると思うからその時は見に来てくれ〜」


・楽しみ!

・面白かった!

・次回こそウルフくんの悲鳴に期待


「楽しみにしててくれ。スパチャくれた人もありがとう、じゃあなみんな、お疲れ様〜」


配信終了っと。やっぱりこのゲームは面白かったな〜当たりだった。


「お疲れ様、優成くん。」


「ありがとう。…それなに?」


海莉がお疲れ様と言いに来てくれたのでお礼を言ったのだが、手になにか持っていたため気になって聞いてみる。


「ココア。最近冷えてきたからどうかなって」


「ありがと、頂くよ」


確かに急に寒くなったもんな。お礼を言って受け取り、飲む。…うん、美味しい。やっぱり海莉が作ってくれたものは美味しいな。


「誰かから作ってもらったものって美味しいよね。心が籠ってて」


私も優成くんの作ってくれたものは美味しいもんと微笑みながら言う海莉。確かに、心が込められてるから美味しいのか。


「そう言って貰えて何よりだよ。」


「それはそうと寒くないの?その格好…」


夏用の薄着だったためにそう聞かれたが、今は寒いとは思わないんだよな。夜寝る時は寒いかなと思い始めてきたけど…


「うーん、やっぱりちゃんと冬用のパジャマを買わないとダメだね。今度買いに行こっか?」


「まだ大丈夫だけど確かにこれから必要か……」


「とりあえずはなるべく寒くならないように布団いっぱい被って寝るんだよ?」


風邪ひいたら怒るからねと釘を刺された。…はい、引きません。しっかり暖かくして寝させていただきます。


「わかればよろしい。先お風呂入ってきて、入れる?」


入れる?って…お風呂くらい入れるわ。


「凄いね。ほんとに怖いホラゲーやると私は入れないから……」


「ああ、そういう…。じゃあ一緒にやる時は先にお風呂入ってからだね」


「…一緒には入ってくれないんだ?」


それは色々と問題になるだろ。まだ付き合っても無いんだしそういうのは良くないと思います。


「そういう真面目な所が優成くんのいい所だよねぇ、私はいいのに……」


ボソッと海莉が呟いた言葉は俺の耳は入らない。


「?何か言った?」


「いや?そういう所も好きだよ?って」


「……ありがとう。ふ、風呂入ってくるね。」


そんなに真っ直ぐ好きって言われると流石にドキッとしてしまう。俺は逃げるように風呂に向かった。


「可愛いなぁ、ほんと。……ちゃんと意味が伝わってそうで何より」


優成くんはそこまで鈍くは無いし。でも自分に自信がない子だろうし「俺が?ありえないありえない。弟みたいなもんだと思われてるだろ」みたいに思い直してそうだけど。


「はぁ……先は長いのかなぁ。あ、着替え忘れてる。仕方ないなぁ」


ちょっとずつ埋めていくしかないかぁとため息をついて、お風呂場に向かう。


着替えを届けるために。


それではまた次のお話で会いましょう〜

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