第104話〜顔合わせ〜
連日短くてすみません〜。
それではどうぞ!
「こんばんは〜みんな〜。今日は…」
ボタンのLIVEが始まった。こうしてボタンのLIVEを視聴者気分で見るのは久しぶりな気がするな。
今日は飲み物(と言ってもお茶だが)片手に最初から最後まで見るつもりだ。
「〜顔合わせなんだよね今日。めっちゃ緊張するんだよね2人とも上手いからさ。」
タイトルに名前が入ってるので見てる人も誰と出るかは理解してるのだが、確かに2人ともかなり上手い人達だ。
「じゃあ通話に合流しよっかな。………あ、もしもし?」
「もしもし〜お疲れ様です〜」
「お疲れ様です〜」
若くイケメンな男の声と、可愛い女性の声が聞こえてくる。
「あ、蒼花ボタンです。よろしくお願いします」
「海男です〜よろしくお願いします」
「近江六花です〜よろしくお願いします〜」
自己紹介だ。海男さんはぺックスのランキング世界上位の実力者の人で俺も積極的に動画を見てはいないが名前は知っているような人だ。
近江六花さんは俺たちとはまた別の事務所に所属しているV…だったはずだ。しかも結構人気の。
どっちも実力はあるし声もいいしで、結構注目されているパーティなのだろう。今視聴者数がかなり多いもん。
「あ、先に行っておくと私明後日出れないんです〜すみません…」
これから1週間ぐらいはスクリムという、チーム同士のマッチングみたいな感じのルールで練習が行われるらしい。その後に大会本番みたいな?
色々と予定もあるだろうから、出れない日もあるのだろうな。
「あー全然大丈夫ですよ。ボタンさんは…?」
「私は全部に出れますよ。」
「じゃあ明後日だけ?かな。俺も出れるから。代役だけ探しとかないとっすね」
「ほんとすみません〜……」
気にしないでください〜と2人の声。
「あの、一応代役してくれそうな人に心当たりありますけど聞いてみます?」
ボタンがそう言い出した。…な〜んか嫌な予感するんだけど、多分気のせいだろう。
「あ〜ウルフくん?1回絡んでみたかったんですよねあの子。」
「い〜な〜私も話してみたかった。」
「多分OK出してくれるとは思うけど……聞いてみました。」
既に連絡が届いていた。内容は
「配信見てるだろうから内容わかるよね?出てくれる?」
というシンプルなメッセージだった。代役があるなら出るって言っちゃってるし、断ったらきっと悲しまれる。…海莉を悲しませるようなことは俺にはできないからな。やるしか…ない。
「わかったよ。その代わり下手くそでも文句言わないでよ」
そう返しておく。海莉からはやった!文句なんて言わせないから大丈夫だよ!って帰ってきた。
「あ、OKだって。下手くそでも文句言うなって言ってるけど」
「お〜良かった。全然おっけいですよ」
「謝っといてくださいごめんなさいって……」
配信聞いてますよ。予定があるのは仕方ないから謝る必要はないんだけどね。
「あ、始まりますよ」
「お〜?どこに降りるんですか?」
「研究所に行こうかな、あそこ物資そこそこあるだろうから。研究所行って〜安置の確認して移動かな。なるべく早くに移動できる方が助かる感じですね」
この海男さんが司令塔のような役割らしい。戦闘時の指示なども出してくれるらしい。
その後もキャラの構成とか武器とか色々話していく。どうやらスクリムは物資が普通に比べてかなり少ないようだ。大変そうだな〜。
「研究所の横の所に敵降りてました!」
「了解です。とりあえずさっき言った感じで漁っていきましょう。多分まだ敵来ないんで」
見てる方も緊張感があるな〜この配信。最後の方まで敵がなかなか減らないらしいが戦闘が起こらないわけではないらしく、一応警戒しといてくれとのことらしい。
海莉は索敵キャラを使ってるからかかなり気にしている。がんばれ海莉!
それではまた次のお話であいましょ〜




