第27回 ロング・キス・グッドナイト
私が大好きな作品のひとつです。
レニー・ハーリン監督作品(『カットスロートアイランド』や『ディープブルー』でもメガホンをとっています)。
「ロング・キス・グッドナイト」(1997年日本公開)です。
公開当時学生だったのですが(年齢バレるけど)、自分のなかでタイトルと映画の内容のイメージが一致しませんでした。
主人公の教師サマンサ・ケインは、数年前に海岸で倒れているのを保護されるまでの記憶を失っていた。すでに身籠もっていた赤ん坊を出産し、教師をしながら後に結婚した男性と慎ましく幸せな生活を送っている。時にはクリスマスイベントのパレードでレディーサンタに扮してみたり。
しかし、自分が何者かという疑問を拭いさることはできず、二流(三流かも)の探偵ミッチェル・ヘネシーに自分に関する調査を依頼している。
クリスマスパーティーの晩、友人を車で送り届ける途中、車は野生のシカと接触、土手を落ちて炎上。車外に放り出されたサマンサは頭を強く打つ。
この時からサマンサの中で変化が起こりはじめた。
アイススケートの氷上で転倒した娘に対して、スイッチが入ったように自分で立ち上がって滑ってこいと突き放したり、料理は普通の主婦レベルなのに包丁やナイフの扱いがやたら上手くなっていたり……。
探偵ヘネシーがサマンサに関する手がかりを掴んだころ、彼女は自宅に突如現れた片目の男に襲撃される。男はクリスマスパレードの中継を見てサマンサの生存に危機感を抱いていた。
ヘネシーが掴んだ手がかりをもとに、サマンサは自分自身を探す旅に出る。
サマンサはなぜ命を狙われるのか? 彼女は一体何者なのか? サスペンスアクション(メインはアクションかなぁ)。
劇中でサマンサは当初髪が赤毛のロングヘア。ところがあることをきっかけに金髪ショートヘアへ変えました。逃走劇(?)には変装がつきものですがメイクもがらりと変わりスイッチが切り替わった感じがします。そこも二面性・ギャップなポイントになります。
サマンサを演じるのはジーナ・デービス。ヘネシー役はサミュエル・L・ジャクソンです。「もしかしてW主演かな?」と思うほどの存在感! DVDやブルーレイソフトのパッケージではどちらが主演なのかわからないほど二人ともドアップ。
余談ですが、クリスマスパレードからはじまり雪やら氷やらの演出も多く、冬の季節感満載ですが、『ホームアローン』のように夏に放映されることも多いです(笑)。
スカッとアクションで気分転換、陰謀ものも好きという方にオススメです。




