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全能で楽しく公爵家!  作者: 二十口山椒
王都でも渦中

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73/112

73:アニメ、知らせる。

 ボールス家主催の社交界が無事に終わり、王都での社交界はこれで終了したから帰りの馬車で安どのため息が出た。


「おつかれ~、アーサー」

「……お母さんは、あまり疲れてなさそうだね」

「私はね~、おしゃべりが楽しかったわ~」


 お母上様は社交界をとても楽しめていたようで何よりだ。


 今日の社交界はパーシヴァル家の社交界よりも楽だと思っていたが、結果的にはどっちもどっちな感じになった。


 スティードさんとエレオノールさんがいた分、それなりに疲れた。というか二つの社交界ですべての他の公爵家と接することができたな。疲れたけど。


 ただ一つだけいいことがあるとすれば、クレアさんと王都デートを取り付けられたことだ。


 危ないからダメだと言っていたが、そこら辺は俺の魔道具で何とかできるからと説得したら顔を真っ赤にしながら頷いてくれた。


「アーサー、疲れているところ悪いけど、今日はまだ仕事が残っているよ」

「うん、分かってる」


 お父上様からの言葉に頷くが、社交界よりかはだいぶ楽だからそこまで気負っていない。


 明日にはマンガ『叛逆の英雄』の作者として名乗り出る記者会見なるものを控えている。


 暗殺者『静粛』さんが俺の元に暗殺しに来たことで、今回の会見が行われることになったが、これをしなければランスロット家に被害が及ぶかもしれないと考えたら、これはこれでやらなければと燃えているくらいだ。


「明日の朝には会見を行うから、それまでにメルシエさんと段取りを詰めておくよ。もうメルシエさんは僕たちが泊っている宿に来ているはず」

「うん。メルシエさんには後で何かお礼をしないと」

「こちらでも用意するけど、メルシエさんはアーサーが用意した物の方が喜びそうだね」

「変なプレッシャーをかけないでよ」


 でも本当にメルシエさんがいないとこの会見は成り立たなかったかもしれないから、メルシエさんには最大限の感謝のしるしを用意しないといけない。


 今のところ考えられるのは『叛逆の英雄』のすべて俺が声優を務めるPVか、グッズのどちらかだな。グッズならその先の商売にすぐに直結しそうだからグッズの方が今のところ可能性が高い。


「ねぇアーサー」

「なに? お母さん」

「『叛逆の英雄』でぇ、何か今後展開するものはあるのかしら~?」

「アニメとかの話?」

「あにめ? それは何かしら~?」


 あれ? お母上様に言ってなかったっけ?


 そう言えば最初はメルシエさんに説明して、その後にベラに説明、そして馬車の中でベラに言われてグリーテンに音声ナシのアニメを見せてから、それをシルヴィー姉さんとルーシー姉さんに見せた。


 でもそこから俺からは言っていないから、誰かが言わない限りは誰にも伝わらないのか。


「待ってくれアーサー。僕は何も聞いていないよ」


 あれ? お父上様にも言ってなかったっけ? 色々な人に言ったから言った気になっていたのかもしれないな。


「あにめとは何だい? まさかスマホみたいな重要な物なのか?」

「ううん、違うよ。アニメはマンガの延長線上みたいな娯楽だよ」


 スマホの件で何かあればお父上様に伝えるようにって言われてたことを、お父上様の険しい顔で思い出した。


 でも今はまだ何にも始まっていない、娯楽ギルドを設立するくらいで計画の段階だしまだ言わなくていいかなと思った。


 でもとりあえずはアニメがどういうもので、今どういう状況なのかスマホに入っている無音のアニメを見せながらお父上様とお母上様に説明した。


「……なるほど、これはすごいね」

「へぇ~、こんなものが作れるのね~」


 二人は驚いているし、感心もしている様子だった。


 でも俺としてはこのアニメを見れば見るほど完成させたい気持ちが強くなるくらいに不服だ。だって音も入っていなくて絵だけって満足する方がおかしい。


「こういうことは早く言ってきてほしいんだけどね」

「まだ計画の段階だったから、いいかなって」

「そういう状態でも何かするのなら僕に言ってくれ」


 うーむ、それをお父上様に言われてもジュストさんの話を聞いてからだとお前に言われてもと思ってしまうな。


「うふふっ、アーサーはあなたに言われるのは心外って顔をしているわね~」

「……スザンヌ、僕の話とアーサーの話だと規模が違う」

「ううん、お父さん。そういう話じゃないと思う。これから僕も気を付けるから、お父さんも気を付けてね」

「……うん、善処する」


 これなら痛み分けということだな。でも俺はそのつもりじゃないけど、もしかしたら俺の体がお父上様のこういうところを引き継いでいるのかもしれない。


 でも俺の場合は少し考えているから、お父上様の癖とは全く違うのかもしれない。


 その後俺はお母上様のメッセージアプリにアニメを送り、宿に戻るまでそのアニメを堪能していた。

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