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トランスファー “空間とか異次元とかってそんなに簡単なんですか?”  作者: 鰺屋華袋


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79/102

仕事の準備を怠らないのは・・・大人として当然ですよね? 79

遅くなって申し訳ありません。


リアルに忙しく....


宜しくお願い致しますm(__)m

      第一章   七五話


 

「.....これが貴様の切り札か?」



 召喚された400頭の紫炎有翼竜(ゲヘナサラマンダー)を見回した後....クレオール枢機卿(グランドグリッター)は改めてこちらに向き直った。



 グラム神聖国の腕利きたる2000の精鋭達もさすがに驚きを隠せないのか、即座に盾を装備した重装歩兵が前衛を堅めて防御体制を採る。ここに及んでもパニックに陥らないのは流石だ。



「....切り札....ですか? ()()()()()()()()()()()()()()()....」



「むぅ!....」



 一言うめくと....クレオール枢機卿は押し黙ってしまう。こちらの戦力を計りかねて次の出方を迷っているようだ。



 とりあえず()()()()()()()は効いた。



 召喚した全てのドローンオウル(ミニミネルヴア)に対して三首の神獣(ギドルガモン)のコアに使用されていた『大規模魔力具現化装置(エヴォ・リユースギア)』を連結、管理させる事で大量の紫炎有翼竜(ゲヘナサラマンダー)を召喚・使役する。



 三首の神獣(ギドルガモン)の討伐特典である核魔法構文管理者(マジックディレクター)の権限を使用する事で(コア)の情報を上書きして、グランヴィアの“防衛戦略兵器”として機能させる事はひとまず成功したと言って良いだろう....



「....解せんな」



「....何がです?」



「この大量の召喚獣は貴様の魔法として....()()()()()()()()()()()()() 貴様一人を始末すれば....召喚獣は全て消えて残りの有象無象ではどうしようもあるまい?  それが()()()()()()()どうしてそんなリスクを犯す?」



 なる程....



「あなたは2つ勘違いなされてますね....」



「ほう?」



「まず一つ、先程も申しましたが....()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。この召喚の発動は確かに僕が担いましたが....この魔法の直接媒体は()()()()()()()()()()()()。したがって万一僕が死んだとしても召喚は解除されません」



「バカな?! そんな事はあり得ん!」



「そしてもう一つ....確かに僕はこの地に義理が有るわけではありませんが....戦いを()()()()()人間として最前線に赴くのは義務でしょう?」



「.....!?」



 僕の言動を聞いて少なからず驚いたのか....また押し黙ってしまう。ここはこっちから()()べきだろう。



「それで....()()()()()()() こちらの見立てでは....そちらの超越者級(オーバーローグ)の数を考えても十分戦える筈ですが....総力戦をして()()()()()()()()()()()()()()()()



 単純に考えても彼らはグラム神聖国の中でも()()()()の戦力の筈だ。こんな地方の反乱を鎮圧する程度の任務で損耗していい戦力では無い。



「ふん! ならばどうするというのだ? 例え全ての兵が倒れても我らは()()()()



「あなた方の事情も解りますが....こちらも引けません。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ならば今度は我々の要求を聞いて頂きましょう」



「言ってみろ....」



「僕らは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()



「なんだと?」



「考えても見て下さい。この地は周辺四カ国の交わる要衝です。ここに非戦闘地域が生まれれば....どういう影響があるかは()()()()でしょう?」



 そうこの地が周辺四カ国それぞれの()()となれば物理的に争う相手を減らせる。それだけでも自国の防衛には有利になる。今までは貧しい土地を管理しながら防衛の為には少なからず労力を割かれていた()()()()()が、それこそ()()で自分たち達の盾になってくれると言うのだ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()....



「まさかそんな事を考えていたとはな....だが他の三カ国がそれを了承すると思うか?」



「それについては....まぁいいでしょう。他の三カ国には既に内諾を頂いています。それに....今後のアルバ地方の統治には四カ国から代表を募って共同で行う用意があります」



「なに!」



「どうです? 考えてはいただけかませんか?」



 よし、なんとか()()()()こちらの思惑は伝えられた。これで向こうもそう簡単に無茶は出来ない筈だ。何故なら....事は既に四カ国の、いやアルバ地方を含む五カ国の外交問題に発展したからだ。



 こちらの思惑を聞いた時点で相手の行動は大幅に制限された。グランドグリッターが如何にグラム神聖国の中枢を担う大幹部といえども事がここに至れば()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()




「クククカッ! なんともはや....貴様、()()()()()()()()()()()()



「....当然想定していましたよ。僕は何も殺し合いが好きな訳ではないのですから....」



「ふん! 我等が神もそんなものは望んではおらん。だがな....()()()()()()



「へぇ。では()()()()()()()()()()()()()()



「国の事は....ここに至っては既に我の裁量を超えておる。教皇様に判断を仰がなければならんだろう....だがな、それもこれもお前が()()()()()()()()()()()()()



「??....それはどういう意味です?」



「それは今我が問いただしても意味は無い。()()()()()()()()()()()()()()()()()()



 クレオール枢機卿が大声で誰かに語りかけた瞬間.....



{主殿! 索敵に突然()()()()()()()()()()()()()ヤツの隣に()()()()()()()()



{なんだって!?}



 ミネルヴァの声を聞いた瞬間.....



 ヤツの隣に突然見知らぬ女性が佇んでいた....

 毎度の不定期更新で申し訳ありません。いつも読んで頂いている皆様ありがとうございます。


 新たに見つけて読んで下さった方は、是非今後とも宜しくお願いします。


 最近では、更新の度にじわりじわりとブックマークや評価を頂き、見つける度に小躍りして喜んでおります。


 アジャはなろう基準で、まだまだ底辺の近くをウロウロしている駆け出しですが、期待していただいている皆様に後悔させない様、これからも精進していく所存です。


 今後とも応援よろしくお願い致します。


 批判や誤字・脱字のご指摘も絶賛受付中ですので何卒よろしくお願い致します。

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