70:撮影用の衣装に着替えたよ!
思い切り寝落ちしてましたがギリギリ間に合ってよかったです...
メイクを無事に終えた僕は今日撮影するための服を着る為に隣の部屋へと入っていった。
「おっと、君が今日撮影予定の子かな?」
部屋に入るとスラッとした印象のイケメンのお兄さんがいた。
「はい!姫村優希って言います!撮影時には白姫ゆかって名前でやらせてもらっているのでよろしくお願いします!」
「自己紹介ありがとう。僕の名前は加藤誠二って言います、こちらこそよろしくね。それじゃ早速だけど服のサイズは合わせてあるはずだからまずはこの服を着てみてくれるかい?」
そう言って加藤さんは僕に何枚かがセットになった物を渡してきた。
「これですね!えっとどの辺りで着替えればいいですか?」
「あぁごめんね、あそこで着替えて来てくれれば大丈夫。」
着替える為の小さな部屋が部屋の角にあったみたいでその場所を指差しながら加藤さんは場所を教えてくれた。
「ありがとうございます!」
「時間は余裕があるから急がなくて大丈夫だからね。」
「はい!」
僕は小部屋に入ると今着る服を確認した。
どうやらコートがメインのようで白いブラウスと、ブラウンのミニスカート、そして白いタイツ。
そしてメインのコートは白、ブラック、ブラウンの三色がメインとなって構成されている
詳しい名前は分からないけどチェック柄なのは間違い無いと思う・・・
それを実際に着てみる。
ミニスカートで一瞬戸惑ってしまったけどコートが長いからコートが実質的なスカートになっている気がする。
撮影時には絶対に下着を写さないようにしているそうなので多分、大丈夫だよね。
着終わってみるとそこには案の定と言うべきか僕とは思えないほどに可愛い自分が。
本当に自分なのか不安になってしまうほど。
おそらくロリータ系と言われる部類の服だと思うけど確かに可愛い。
これ着てお出掛けしたら薫さんや華さん喜ぶのかな・・・?
「って違う僕は男・・・」
一瞬邪念が頭を支配しかけたけど僕は男、今これを着るのはお仕事、お仕事なんだから!
問題も無さそうだからそのまま小部屋を出てみると、加藤さんが待っていた。
「おぉ、よく似合っているよ。」
「ありがとうございます!」
「本当に男の子?偽ってない?」
「いや本当に男ですってば!」
いつものようなやり取りが始まったと思ったら妙に真剣な目で僕を見つめている事に気が付いた。
「どうかしましたか?」
「いやね、うーん・・・あれあったかな・・・」
何やら僕に足りない物でも見つけたのか考え事をしているようだった。
「ちょっと待っていてくれるかな?」
「はい!僕は大丈夫ですよ!」
「ありがとう、ちょっと行ってくるね。」
「はい!」
そして部屋を出ていった加藤さん。
僕は手持ち無沙汰になってしまった。
折角だし今の自分をじっくり見てみようかな?
鏡の前でポーズとかを取っているとなんだか楽しくなってきた。
そして夢中になっていると
「やっぱり君女の子だよね?」
「いやああああああああああああああ!」
全く気付かずに加藤さんが部屋に入って来ていた。
僕が可愛いポーズをとっている所を見られてしまった・・・
「もうお嫁にいけない・・・あっ、僕男だから大丈夫か・・・」
「妙な自虐ネタになってない?」
「それで何を取りに行っていたんですか?」
話題を変える為に僕は加藤さんにそう聞いてみた。
「あぁ、これの事だね?」
加藤さんはそう言って白い帽子を僕に見せてきた。
「帽子ですか?」
「そう、さっきその衣装見た瞬間に帽子があった方が可愛い事に気付いたから持って来たんだ。試しにこれを被ってみてくれるかな?」
「ベレー帽ですか。」
「絶対似合うと思うんだ。」
僕はベレー帽を被ると加藤さんが真剣な目で僕を見つめる。
「ちょっとごめんね。」
そう言って帽子の位置をずらしては離れて確認をしてと繰り返していた。
「この位置が一番可愛い気がするね。」
「確かに、いい感じに見えますね・・・」
ベレー帽を後ろの方に乗せたような状態の僕はとても可愛らしく鏡に映っていた。
「よし!これならいい映像が撮れるだろうね!」
「ありがとうございます!」
「それじゃ撮影する為の部屋に行こうか。」
「はい!」
僕は加藤さんと一緒に移動して撮影スペースへと入っていった。
初めてのムービーの撮影に僕は緊張で胸がいっぱいだった。
次話から撮影が始まっていきます!




