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失恋したのでVtuberはじめたら年上のお姉さんにモテました【コミカライズ完結】  作者: 二兎凛@失恋Vtuberコミカライズ最終巻8/27発売予定
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311:ぷち感想回

お待たせしました!

ちょっと今メンタルダウン中で難産でした⋯⋯

 居酒屋での打ち上げも終わり、ホテルへと戻って来た僕達。それぞれ部屋へ戻ると、僕は今ベッドの上で寝転んでいる。


 もちろん寝転びながら考えるのは今日あった出来事。


「薫さんも、華さんも僕の事が好き⋯⋯か」


 それに先輩にも告白されて、昔の僕なら考えられないくらい沢山の人達に想われている。


「すごく嬉しいけど、誰が一番か決めるなんて、難しいよ⋯⋯」


 答えを出すから待っててなんて言ってみたのは良いけれど、考えれば考えるほど答えが浮かばない。


「待っててって言っておいて正解だったな⋯⋯」


 誰かを選べば誰かが悲しむ。そう考えるとなんとも言えない気分になってしまう。でも、ちゃんと答えを出さないと失礼なのもわかってる。


 薫さんは優しくて、ずっと大切にしてくれそう。

 頼りになるし、僕の事をしっかり見ていてくれている。


 先輩は、趣味が合うし一緒にいてすごく楽しくて。

 ⋯⋯それに、僕が初めて好きになった人。

 

 華さんは愛が深すぎるところはあるけど、優しいのは僕にだってわかるし、裏表が無いところが良いと思う。それに、僕に食べて欲しいからと練習したり、そんな真っ直ぐな部分もあったり。


「考えれば考えるほど、わからないよ⋯⋯」


 疲れた体で考えても、考えなんてまとまるわけもなく。


「とりあえず、今日は寝よう⋯⋯明日もコミケはあるんだし」


 僕は夢の中へ逃げるように、布団を被るとすぐに眠ってしまった。



「とうとうこの日がやってきました⋯⋯」


 そう呟きながら手に持っているのは優希くんの出した新刊こと、ASMRのダウンロードコード。


「お試し版の時点で嫌な予感はしましたけど楽しみです⋯⋯!」


 そしてスマホにURLを入力してダウンロード用のサイトへ行きパスワードを入力してデータをダウンロード。


 このダウンロード中のワクワク感はなんとも言えないものがあります。


 ですが、今日はいつもと違ってワクワクではなく、ドキドキが止まりません。


「⋯⋯優希くんに勢い余って告白してしまいました」


 そう、告白。


 優希くんが好きなのは自分でもわかっていました。


 ですが、今までそれがどれくらい本気なのかイマイチ理解出来ていなかったんです。


 ですが、ゆるママさんが告白したと聞いた瞬間、私の頭によぎったのは優希くんが私から離れていく光景。まだ知り合って1年ちょっととは言え、私の中で優希くんはなくてはならない存在になっていました。


 見た目が可愛い。それが最初の理由でした。


 ですが、たまに会う優希くんはとても礼儀正しくて、反応も可愛くて。VTuberの活動も一生懸命で、楽しくも辛い時もある私にとって存在がオアシスと言えば良いのでしょうか。


 上手く言語化が出来ません。


 ですが、とにかく優希くんが好き。


 そこに理由なんてものはありません。


 優希くんをもっと見ていたい。


 優希くんの声を聴いていたい。


 一生を一緒に歩んでいきたい。


 ——だからこそ。


 優希くんの隣には私がいたい。


 ゆるママでも、モデルさんでもなくて私が。


「⋯⋯そんな事考えるからやべーやつなんて思われるんでしょうか?」


 そんな事を考えている間にダウンロードが終わっていました。


「⋯⋯今はそんなことは忘れてASMRでも聴きましょうか」


「イヤホンを用意して⋯⋯と」


 私はイヤホンをつけてベッドに寝転びます。


 再生ボタンを押すと、優希くんのゆかちゃんボイスが聞こえてきます。


 ゆかちゃんボイスも可愛くて最高ですが、最近は優希くんボイスの方が好きだったりします。


 ですが、今回のボイスはいつものとは違い方向性が何やら怪しくなってきました。


 地雷系と言うよりもヤンデレっぽさを感じます。


 ⋯⋯これくらい優希くんに想ってもらえたら最高なのに。


 そしてASMRは私の考えていることなんて知らずどんどん進んでいきます。


『おねーさんはボクのことが好き、白姫ゆかの事が好き、おねーさんはボクのことが好き、白姫ゆかのことが好き』


 ただそれだけのセリフなのに、パターン数が多くて脳がおかしくなりそうです。


『もう一回聞くね⋯⋯おねーさんは、ボクのこと、好き?』


「しゅき!!!!!!」


 思わず声に出てしまいました。


『あはっ♪』


 まるで私の声を聞いていたかのようにゆかちゃんの笑い声が聴こえました。


 不思議ですね、背中がゾクっとしました。


『ボクも、おねーさんが好きだよ。好き。⋯⋯大好き❤︎』


 ゆかちゃんが耳元で優しくそう囁きます。


『好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き』


 ゆかちゃんから怒涛の好き連打が始まると、その好きのイントネーションも毎回変わり、優しげだったり、少し切なさそうだったり、感情が込められています。


 これを言っているのが優希くんだと考えると胸がきゅんきゅんして止まりません。


 さては優希くん、私の事好きですね????


 結婚式はいつにしましょうか??


 ですが、ゆかちゃんからの刺激の強いセリフはまだまだ沢山あり、私は気が付けば意識を失ってしまいました。


 これは死人が出ます。


 間違いなく。

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― 新着の感想 ―
うーん甘い!
[一言] ミ
[一言] 今回は威力のベクトルが違うぞw
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