ガーディンの邸宅⑥
ゴクリと一口飲んだ瞬間にこのワインの美味しさに気がつきました。
(うわっ...美味しい!!)
酒類は基本的に飲まない私ですが、このワインが上等な物であると言うことだけはわかります。
「如何ですかな? 1瓶10万ゴールドする我が領地のワインは...」
と言いながら私がワインを飲み切る姿をニヤニヤしながら見ていました。
気持ちの悪い笑みを私に向けていますがまあ視線に関しては無視すればいいでしょう。
言葉に関しては「なかなかいい物だと思う」と答えました。
「ふふん、そうでしょうそうでしょう...、では今日の所はもうお休みになられては如何かな? お腹も膨れたでしょうしそのワインを飲んですぐに寝ればきっとぐっすり眠れますよ...」
言われてみればこのワインを飲んでから凄く眠気が襲ってきたような気がする...。
瞼が徐々に重くなっていくのを感じる...。
「んっ...そうみたいね...」
「お姉ちゃん大丈夫?」
そう言いながら私の体を揺するサラの存在に気がついて私の眠気がマックスな事に気がついた。
「大丈夫だから...、ちょっと眠ればいいだけ...」
私はそれだけ言うと客室に戻りぐっすりと眠るのでした。




