表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

85/568

ガーディンの邸宅④

 私達は体を吹き終わるとバスタオルを巻いて部屋に出てきました。


「良いお湯だったね~」


 とサラが呟いた瞬間に私はとある違和感に気がつきます。


「あれっ...? 私達の旅道具は?」


「えっ? 私の杖もないよ!?」


 旅用の道具と装備品が全てこの部屋からなくなっていました。


 多分ですがメイドであるレイナが旅の道具の手入れをしてくれているのだと思います。


 あの人から感じられる熟練者の香りは簡単に消せるものではありませんからね。


 しかし...これでは...。


「...まいったなこの格好じゃ外に出られない」


 私もサラもバスタオルの状態なので外を出歩く事ができません。


 仕方ない、このままレイナが来るまで待っていようかと思っていると...。


「あっ! お姉ちゃんこんなのが用意されているよ!!」


 と言いながら高級そうな白いバスローブを手にしていました。


「うわっ...凄く高そう...」


 見た感じでもうそんな気がするし、触ってみると凄く柔らかいので恐らく高級品であるだろう事は分かる。


「ふわふわ~...」


 とか言いながら何度も肌にそれを擦らせて柔らかさを楽しんでいる様子だ。


「まあ...後で装備品は返してくれるだろうし、いっか」


 私もバスローブを羽織りました。


「姉ちゃん似合う~!!」


「サラも似合ってるよ」


 お互いに互いの姿を見て笑い合います。


 正直言ってこう言う高級そうな格好は私にはあんまり似合っていないと思いますが、サラがそう言うのであればそういうことにしておいた方がいいでしょう。


 そうこうしていると扉の奥からレイナの声が聞こえてきました。


「皆さん夕食の準備ができましたので食堂にお集まりください」


 私はその声に反応するように部屋の外に出るのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ