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ガーディンの邸宅③

 私達はガーディンの用意してくれた客室にある風呂を使わせて貰っていた。


「凄い!! ここのお風呂広いね!!」


 風呂場でもサラははしゃいでいたので落ち着かせる。


「こら! お風呂で飛び跳ねないの!」


 そう言いつつも私自身少し浮かれていた。


 こんなに大きな風呂に入った事がないからだ。


 宿屋の風呂で行った様に私はお湯の出てくる魔石に魔力を注ぎ込む。


「わぁ!! ここもお湯が出るんだね〜!!」


 どこでも私の魔法で水浴びはできるのだが、熱いお湯はサラの火炎魔法との連携で生み出すしかないので非常に手間がかかる。


 その分このお湯の魔石があればいつでもお湯が出せるようになるのでいつかは手に入れたい物だ...。


 そんな事を思っていると、湯が充分に溜まったのでかけ湯をしてから入る。


「あっつい!」


 と言いながらも笑顔で肌にお湯を当てるサラを見ているとこちらまで笑顔になる。


「ははっ、後で私が背中を洗ってあげるからね」


「うん! お姉ちゃんいつもありがとう!」


 そんなやりとりを終えた後に風呂に足をつける...。


「「はふ〜...♡」」


 私もサラもそんな声を漏らしていた。


 やっぱり暖かいお湯はいい物です。


 2人並んでお風呂のふちに顎を乗せて風呂の感触を楽しむ。


「気持ちい〜ね〜...」


「うん...、サラの言う通り本当に気持ち良い...」


 サラと一緒にお風呂に入るのは凄く安心します。


 普通見知らぬ地で装備を全部外してから風呂に入るなんて凄く不安になることなのですが、彼女の肌に触れているとそんな不安がなくなってしまいました。


(やっぱり...()()って良いな...)


「お姉ちゃん...?」


 私はお風呂の中で彼女をそっと抱き締めてその存在のありがたさを噛み締めるのでした。

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