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ガーディンの邸宅

 私達はガーディンの邸宅のある町に着くと、早速彼の家へと向かった。


「どうぞこちらへ...」


 勿体ぶりながら少しだけ町から遠い場所にまで連れてくると彼の邸宅が見えてくる。


「わぁ...おっきい...」


 サラがそう言ってしまうのも無理は無いほどに、大きくて立派な屋敷が見えてきました。


「確かに...これは大きいね...」


 私達が呆気に取られている中、ガーディンがメイドらしき人物の名前を呼びました。


「レイナ!! いるか!?」


「はいっ! ご主人様!!」


 そう言って屋敷の中から現れたのは純白の長い髪が美しいエルフのメイドでした。


「レイナよ、このお二人は私のお客さまだ、これから1ヶ月の間同じ屋根の下で過ごす事になるので粗相のないようにな」


「はいっ、ご主人様のご命令とあればこのレイナ、誠心誠意を持って仕事にあたらせていただきます!」


 元気のいい声でそう発するエルフメイドは見た目で判断するならば私と同じ歳くらいかな? と思う。


「よろしく」


 私が声をかけると彼女も返してくれる。


「よろしくお願いしますね」


 こうして話してみると私達は相性が悪くなさそうだと思う。


「レイナさんでしたっけ? なぜここでメイドを?」


 私の質問に彼女は答える。


「はい、私は昔旅をしておりまして、その最中の依頼でこの邸宅にお呼ばれしたのですが、その時にここのメイド募集の応募を見てここで働く事にしたのです、危険な旅よりもメイドして働く方が安定して稼げますからね」


「旅をしていた...という事は冒険者だったんですか?」


「ええっ、これでも私は【魔女】という職業についていまして、色々な災害から人を守ってきた実績が認められていたんですよ」


 この話を聞いて私の頭上に?マークが浮かび上がる。


(んっ? なんでこの人はそれだけの実力がありながら()()()()()()()()()()に就いたんだ?)


 普通に考えれば上級職である【魔女】に就いてしまうくらいの実力があるのら、こんな所でメイドの仕事をするよりもよっぽど稼げそうである。


 まあ、危ない仕事をしたくなかったとか本人にも事情があるだろうしあまり深く踏み込まない様にしよう。


「ではこちらへ...」


 私達はレイナさんに連れられて屋敷の客室に向かうのでした。

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