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 私が馬車に飛び乗ると、ガーディンとサラが私の方に顔を向けてきた。


「お姉ちゃん!! 大丈夫だった!?」


「ああ、あんな奴ら問題ないさ」


 ぐっと拳を握りしめて彼女には強気な所を見せておく。


 サラの前で格好悪いところは見せられない。


 彼女を心配させてはいけないからね。


「あの数の盗賊団を相手に生還するとは...、ひょっとして高レベルの冒険者ですかな?」


 ガーディンがそう聞いてきたので私はこう返した。


「そう思っているのならおあいにく様、私はレベル1の村娘だ」


「レベル1? まさか」


「嘘だと思うなら後で教会に行っても良いよ」


 私の目を見て彼は私が本当の事を言っているのだと理解したらしくふ〜むと考え込む。


「まあ良いでしょう、後で報酬をお渡しするので我が邸宅にお越しいただきたいのですがよろしいかな?」


「ええ、そうしないと報酬の1ヶ月の宿泊がなくなってしまうもの、それで良いよ」


 その時一瞬だけ彼の表情が笑っている様に見えたのは気のせいだろうか?。


「それがもちろん、少女2人を1ヶ月我が邸宅に泊めることくらいお安い御用です」


 深々と頭を下げる彼からは小物臭が凄くするのは私だけでしょうか?。


 いいえ、きっとサラもそう思っていることでしょう。


 まあ、そんな事よりも今は私の()()()姿()を妹に見られなくてよかったと安堵しておきましょうか...。

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