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おまけ話②

 私は【サティア王国】に降り立つと早速デモンストレーションを行いました。


「【フリーズ・ローズ(凍結の薔薇)】」


 私の呪文名と共に氷のバラが王国中に咲き乱れては砕けていく!


 一個人では到底できないであろう量の氷の出現に国中がざわめく中、私はお城に降り立った。


「これはこれはフリーズ様、我が城にお越しいただき誠にありがたく思います」


 サティア王の言葉など私は意にも返さない。


「御託はいいわ、それよりも早く会議を始めなさい、とは言っても長くならないようにね」


「わかっております」


 王はそそくさと作り笑いを浮かべながら私を会議室へと案内した。


 〜会議中〜


 無駄に長い話をした後でようやく私は自分の趣味に走れる。


 ちなみに会議の後始末は私の部下である【帝王】達にやらせるので問題はないだろう。


 そんな事よりも...だ。


 私はいつもの中庭にある噴水広場に向かう。


 そこには白い髪を持つ身なりの良い幼い少女の姿があった。


「フィナ」


「あっ! フリーズ! 遅いよ!」


「ごめんごめん、無駄に長い会議があってさ」


「大人達っていつも戦争の話ばかりしてるもんね、私はフリーズとこうして話しているだけで楽しいのに本当に馬鹿みたい」


 その言葉を聞いた私はふふっと笑う。


(やっぱり無邪気な者と話しているのは良い...、汚れ切った大人達と話をするよりもずっと心地が良い)


「...なんで笑ってるの?」


「んっ? いや、いつものフィナに会えて嬉しいんだよ」


「なにそれ!」


 私とフィナは噴水の淵に腰をかけながらお話をするのがとても大好きなのでした。


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