【海龍ポセイディア=ルクベリアル】
〜沖合〜
私は男の船で【海龍ポセイディア=ルクベリアル】の存在すると言う海域に出ていました。
「ケロナさん、この辺です」
そう言われるまでもなく強大な力を持つ存在が近くにいる事に気がついている私。
なぜなら、この海域に近づくにつれて生き物の歌声がどんどん少なくなっていったからである。
魚の呼吸音や鳥の羽ばたく音が全く聞こえなくなってくる程にそいつとの距離が近くなっているのだと実感できる。
「くる...!」
私の言葉と共に【海龍ポセイディア=ルクベリアル】は姿を現した!!
海面から勢いよく姿を現したかと思えばその大きさに驚く。
まるで一つの動く城の様にしか見えないほどの大きさ物体が動いているのだから当然だろう。
「ここで良い、おじさんはさっさと陸の方に戻って!」
「ひぃ!! でもケロナさんは!?」
「私なら大丈夫、この刀があるから」
「!?」
刀があるからと言う常人では理解できない発言をする私。
勿論彼に分かってもらう必要なんてありませんのでさっさと海面に向かってダイブする。
「まさか!! 泳いであの【海龍ポセイディア=ルクベリアル】とやりあうって言うのか!? 危険すぎる!!」
私はおじさんの静止など全く聞かずに荒れ狂う海の中にその身を投じるのでした。




