表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

558/568

1人旅⑥

 ガツガツガツ!


 勢いよく食べる娘さんに私は思わず笑みを溢しました。


「どう? 美味しい?」


 その問いに彼女は目を輝かせながらこう答えてくれました。


「うん! 美味しい! とっても美味しいよ! お姉ちゃん!」


「そう...」


 私はそう静かに返しながらも【お姉ちゃん】と言う言葉にため息を漏らす。


(お姉ちゃん...か)


 私はサラ達を置いてきたことをなにも後悔していません。


 でも、私にとって彼女達といた時間はとても安らぐ物だった事は事実なのです。


 私が少し過去の思い出に浸っていると男にこう言われました。


「いや...まさか食料を分けていただく事になるとは...、この御恩一生忘れません!」


 と男に言われ、奥さんの方には「娘の食料を分けていただきありがとうございます!」と感謝されました。


 勿論村の人全員に食料を分け与えるなんて事はできないが、明日私が【海龍】とやらを倒してしまえば全て解決する話だろう。


「さあ、今日はしっかりと休んで明日【海龍】とやらを討伐しに行きましょうか」


 私がそう呟くと男の家族全員から頭を下げられてしまうのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ