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復元の意思
「【復元の意思】」
妹の声が背後から聞こえてきたかと思えば凄まじい魔力の一撃が私を襲いました!
「っ!?」
いきなり背後から不意打ちで食らったとはいえ3メートル程飛ばされてしまう。
(くっ! なにっ!? 今の感覚!)
私はその魔力の質感がとても【大帝の眷属】達に近い物を感じたので最大限の注意をしましたが...。
「...!?」
周りにそれらしき人影はありません。
なので恐らく妹が最後の力を振り絞り私に攻撃を仕掛けたのでしょう。
その証拠として、妹は杖を掲げながら私の方を向いて気絶していました。
私はさっきの異質な魔力を妹から感じた事に違和感を覚えてしまい、一応先程の魔力の痕跡を探ってみましたが何も発見できませんでした。
私は最後に奴らと同じ魔力の波長を感じた妹の方を見ながら「まさか...ね」と呟き、その場を後にするのでした。
これにて前半最終回です!
ご愛読ありがとうございました!
後は後半部分の序章をおまけとして描いて前半部分を絞めようと思います!




