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行かせない!

「行かせない!」


 私に向けて杖を向けてくるレイナ。


「...どうしてもダメか?」


「どうしてもダメです! ケロナの性格からして私達に危険が及ばないように配慮してくれているのだとは思いますが、そんな事を私達は求めていません! 良いですか!? 私達は()()()です! もしもケロナの戦いに巻き込まれて私達の誰かが死んだとしても、それは自己責任ですから問題ないんです!」


「そう言ってくれるのは正直に嬉しい...、けれど死ぬと分かっている者達と一緒には戦えない」


 私の言葉にレイナの表情は豹変しました。


「何ですかそれ...、まるで私達が()()()()()()()()()()()()()()()!!」


 私を見据える目がいつもの勝気な彼女の物に変わっていくのが分かる。


(やっぱりレイナはこうじゃなくちゃね...)


 彼女の性格に私はクスッと笑いながら声を上げました。


「皆! ちょっと来てくれ!」


 私の声に仲間達全員が駆け寄ってくる。


「ケロナお姉ちゃん!」


「ケロナお姉様!」


「ケロナさん!」


「ケロナちゃん!」


 私は最後の言葉として彼女達にも声をかけておこうと思っているのでした。

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