ポニーの言語取得④
そんな筈がないと思いながら皆の自室を調べてみると、確かに武器がありません。
「きっと泥棒にでも入られたのですわ!!」
と叫ぶエリーゼさんでしたが、それはないでしょう。
いくら手練れの暗殺者がいたとしても、こちらにはプラルさんがいるので恐らく気配で気づいてくれると思いますし、何よりここは【木の家】ですからね。
もしも外からの侵入があったとすれば私も気がつくはずです。
以前にプラルさんが侵入してきた時もなんとなく誰かが入ってきたと言う事は分かったのですが、彼女の行動が早すぎてケロナを連れ去られてしまったのは今でも覚えていますからね。
しかし、そんな事があり得るのはプラルさん並みに凄い【忍者】だと言う事が最低条件なので、そんな人材がこの辺にいるとは考えにくいのです。
ちょっと前に崩壊した【ガイラの町】には確かに【イーグル団】と言う凄腕の暗殺者集団がいましたが、それもアポロの放った魔法で全滅してしまっていますし、【ガイラ教徒】達もあの強大な魔法に巻き込まれて全滅しているはずなので私達から荷物を奪う者などいないはずですしね。
そうなってくると怪しいのは...。
私は少し考えた後でポニーさんの部屋に向かってみるのでした。




