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皆の様子

 私がトイレから出てくると皆が狩りから戻ってきました。


「レイナさん? 顔色が悪いですがどうかしましたか?」


「えっと...ううん、なんでもない」


 今さっきまでケロナを殺そうとしてただなんて死んでも言えません。


「そうですか?」


 トイレから出てきたというのに包丁を手に持つ私を見て不審そうな表情を浮かべるプラル。


 どこからどう見ても怪しさ満点の姿ですからそういう表情になってしまうのも仕方がないでしょう。


 しかし、エリーゼさんの言葉でそんな雰囲気はぶち壊れました。


「レイナさんでも我慢できない時くらいはありますからね、そりゃもうピンチだったんでしょう?」


「え...ええ、お腹が急に痛くなってつい包丁を持ったままトイレに走ってしまったんですよ」


「そうですよね!」


 エリーゼのおかげでなんとか助かる私。


 いや、普通どんなにお腹が痛くても包丁は置いて行くだろう! と言うツッコミは彼女に通じないのだ。


「そんな事よりこれを見てくれよ!」


 そう言いながら高級ウサ豚を出してくるキィア。


「たまたま近くの森に数匹いたんだけど1匹だけ捕まえれたんだ、他にもいろいろ取ってきたんだぜ! 主にプラルがだけど...」


 私はキィアとエリーゼ様子を見てプラルをつけておいてよかったと思いました。


(この2人に食料の調達を任せるのは不安でしたから、プラルさんをつけておいて正解でしたね...)


 もしも2人だけで食料調達に向かわせていれば下手をしたら坊主ということもあり得たと思います。


 私は「はあっ」とため息を吐きながらウサ豚を受け取り再び厨房に向かうのでした。

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