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蒼黒と金の衝突③

 私はしばらく何もない大地を見た後でハッとしました。


「ケロナは!?」


 バッと振り返り2人の方を見直して見ると...。


「が...ハッ...」


 口から血を流しながら刀を地面に突き刺し膝をつくケロナの姿が目に写りました。


「ケロナ!!」


 友人のやられ姿を見てようやく私の体は動き出します!。


「【私の物語(レイナ・エピソード)】!!」


 私の放った攻撃に皆が連れられて反撃を開始しました!


「【光輪の矢】!!」


「【ナイツソード】!!」


「【風磨手裏剣】!!」


「【ブレイブ・ソード】!!」


 私達の必殺技を叩き込みましたが...。


「ふっ...」


 完全に無傷のまま笑みを浮かべるアポロ。


「うっ...くっ...」


 ケロナの攻撃でも傷がつかない所を見ていただけに予想はしていましたが、やっぱりダメージが通っていません。


(このままじゃ()()する...)


 そう思うと生き残るために頭がフル回転をし始めましたが、何をどうやってもあの男を倒せる方法が思い浮かびません。


 何度思考を繰り返しても絶対的な【()】の想像がついてしまい、どんどん呼吸が荒くなっていくのが分かります。


「はぁ...はぁ...」


 嫌な汗が全身から吹き出し、無駄だと分かっていても生き残るための思考を何度も繰り返す。


 そんな状態の私達を見た彼はまるで子供のような無邪気な笑みを浮かべてこう呟きました。


「【変異(ヴァリエーション)】」


 と。

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