アポロの正体
金色に輝くアポロの片手によってケロナの一撃は止められてしまっていた!
「なっ!?」
驚きの声をあげるケロナでしたが、勿論私たちも全員が驚いていました。
(ケロナの一撃をあんなにあっさり止められるなんて...!)
と誰もが思った次の瞬間! 彼は反撃に転じる!
「流石ケロナだ、【次元龍】の依代としてこれ以上ないくらいの素質を秘めているな...」
彼はそう呟くとケロナの腹を蹴飛ばし町の外まで吹き飛ばしました!
「おや? 少し力を入れすぎたか?」
彼は妙に煽るような言葉を投げかけてくるのがうざい所ではありますが、実際の所その力は折り紙付きです!
「ケロナ!!」
私が彼女の名前を叫ぶと、彼女はすぐさま元の位置まで戻ってきていました...。
黒き鎧を纏いて金色の鎧を纏うアポロを睨みつる!
「...そう、そう言う事だったのね...、今の一撃で理解した、アポロ、あなたが【シュライン】で見た祭壇の【眷属】だったって訳ね...!」
その言葉に対してアポロの反応はただ笑みを浮かべるのみ。
「そうだったらどうする?」
「ここで消す!!」
そう叫んだ時のケロナの表情はとてつもなく感情がこもっていて、まるで怒りを露わにした狂犬のようなイメージをしてしまう私なのでした。




