表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

506/568

【イーグル団】の頭領

「我らの精鋭がこんな小娘共にやられてしまうとは...」


 紫色のフードを被り顔を隠している男が2人現れてそう言いました。


「貴方達は!?」


「...我らは【イーグル団】頭領 カジス!」


「同じく【イーグル団】副頭領! ダリア!」


 2人の【イーグル団】は私達に短剣を突きつけてきました。


「お前達か? 【ガイラの町】に火を放ったのは? お陰でクラール討伐計画の前準備が全て台無しになったではないか」


「まあ、混乱に乗じて神社の境内にまで使者を送れたわけだがな...」


 勝手に2人で話を進めていくので私は言い返します。


「私達が町に火を放った? そんな事する訳ないじゃないですか! それに私達だってあなた方【イーグル団】が町に火を放った物だと思っていましたよ!?」


 お互いの話が食い違いまるで真相が見えてこない状況に陥る。


「なに? では誰がなんの目的で【ガイラの町】に火を放ったのだ?」


「知らないわよ!」


 私の大声に彼らはふっと笑う。


「まあ良い、どちらにせよここでクラールを討ち全てを終わらせれば良いだけのこと...、そこを退け! 小娘共」


「クラールを討つ? 【イーグル団】の目的ってそれなの?」


「そうだ、何か問題でもあったか?」


「...」


 私が質問をしようとするとキィアが代わりに言いました。


「ふざけんな! そんな事のために罪もない村人を襲っていたのか!?」


 そう...、ここにくるまでの間にいくつか村を回りましたが、ほぼ全て【イーグル団】の仕業で崩壊していました。


 それがどうにも引っかかる。


 そしてそれは確信にへと変わっていきました。


「そんな事だと? 我ら【イーグル団】は支配されてしまった【ガイラの町】解放の為に戦ういわばレジスタンス的存在だ! ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」


「だが俺達は見たぞ!! お前達【イーグル団】の手によって村が崩壊している所を!!」


「そんなバカな事がある訳ないだろう!!」


 そう言いながら彼らが武器を引き抜いた瞬間に私は「待って」と声をあげるのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ