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魔女レイナVSガライの巫女カトラ

 ぱっぱっと服に付いた埃を振り下ろしてカトラに視線を向ける私。


「...状況から察するにこちら側がピンチなようですね、プラルさんも危ないようですし、ここは早めに決着をつけましょうか」


 私はそう呟きながら杖を巫女へと向けました。


「さっきまで自問自答で混乱していた貴女だけで私に勝てると思いですか?」


「そうですねぇ...、この狭い部屋の中だけで1対1で戦うというのであれば私は貴方に勝てないでしょう」


「理解が早くて助かりますね、分かっているのなら無駄な抵抗はやめてくれませんか?」


「いえ、それは無理な相談ですね、私だって命は惜しいので」


「そうですか、では痛みを味わいながら死んでくださいね」


 彼女が刀を構えて私に接近してくる!


「【火球】!」


 私はすかさず出の早い【火球】を放ち牽制しようとしましたが...。


「この程度の魔法で止められると思われているとは...」


 彼女は私の【火球】を切り裂いてどんどん近づいてきます。


「なるほど、【火球】程度では足止めにもなりませんか、ならば【電撃】」


 今度は落雷を杖から発生させて彼女に放出してみました。


 すると、今度は回避してくれます。


「あれあれ〜? この程度の魔法なら貴方は止められないんじゃないんですか〜? 私の目にはしっかり足止め出来てると思うんですけどね〜」


わざと煽る言葉を選び彼女の怒りを誘発させようとしているのでした。

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