表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/568

ミジカ村

 私達がミジカ村に到着したと同時にまずは馬車を借りる事にした。


 なんとか借りることには成功したのだが、出発は明日だと言われ金を支払う。


「いや〜なんとか冒険者同席の安全な馬車を借りれて良かった、【城塞都市クレイトン】の周辺には山賊が出るって噂だったしこれは当たりを引いたかも」


 私がるんるん気分で今日泊まる宿を探していると、サラが何やら目を光らせて武器屋の方にすっ飛んでいく。


「これは!!」


 と言いながら安い棒切れ、もとい格安の小さな木の杖を物欲しそうに眺めていた。


「それ欲しいの?」


 私が聴くと彼女はコクリと頷く。


 ちょっとくらいはお金を使ってもいいのかもしれないけど、無駄になるものは買いたくない。


「それを買ったら何が出来ると思う?」


 私の問いに対して彼女はこう答える。


「私がちょっとだけ強く見える!!」


 う〜ん...この。


「残念だけどその回答じゃあ買ってあげられない」


 私の答えに彼女は「え〜っ」と不満たらたらな声を漏らす。


「そんな顔をしてもダメだからね!!」


 私の答えにぶ〜ぶ〜文句を垂れる彼女を掴み宿に向かう私達。


 明日になれば出発するのだから今日は早めに休んだほうがいいなと考えた私は、まだ元気そうな彼女を宿へと連れていくのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ