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蒼き力③

 遅く見える奴の攻撃を躱す私。


 何故かは分からないけど今の私には次に奴がどう行動してくるのか手に取るように判ります。


 1発足りとも私に攻撃が当たらないせいかだんだんと表情の雲行きが怪しくなっていくマーカイル。


「くそッ...、何故だ! なぜ当たらん!」


 そう叫ぶ彼の顔面に1発ぶち込むと空中を飛びながら地面に叩きつけられていました。


「ぐっ...!」


 ゆっくりと立ち上がろうとする彼に私はとどめをさします。


(あまり遊んでもいられない、この力を使ってるとすっごく魔力の消費が激しいからもう終わらせないと...!)


 とどめを刺すと決めた瞬間に私の体は自然とある構えをとっていました。


 昔っからこの構えをしていた様な気さえするほど極自然にこの構えになった事に違和感さえ覚えず攻撃を繰り出す。


 とは言ってもその攻撃とは説明不要のただの蹴りだ。


 蒼き力を足に集めて上空からかかと落としを決めるだけの単純な攻撃。


 しかし、私のかかと落としが炸裂すると、その中心が3メートルほどへこんだのには自分でも驚いた。


 ドゴっ! という鈍い音と共に地面が爽快なほどに割れる。


「ぐはっ!!」


【傀儡使】はその攻撃を受けるとついに息を引きとる。


 一安心したのもつかの間、彼の言っていた言葉を思い出す。


「こいつ...聖典とか言っていたよね、何か嫌な予感がする...」


 そう口にこぼした矢先に全身から力が抜ける!!。


「うっ!?」


 蒼いオーラがどんどん四散して空気中に流れていき、最終的にはなくなってしまった。


「何だったのかしら...、さっきの力は...」


 今は分からない事だらけだけど、とりあえずサラだけでも助かった事だけは喜びたいと思う私なのでした。

キリもいいし流石に今日は眠いので、明日の昼頃にまた投稿し始めま〜す!。

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