蒼き力②
全身から力がみなぎってくる様な感覚が私の心を高揚させる。
(以前にこんな経験をした事があったような...、記憶を失う前の私は一体何をしていたの...?)
そう思わずにはいられないほどの魔力が唸る!!。
「人形どもで囲んで一気に制圧してやる!!」
彼が指を動かすと10体もの人形が一斉に動き襲いかかってくるのだが、それでも私の心は波一つない湖の如く冷静だった。
彼の指の軌道を目で見て感じ取り人形の動きを予想する。
そしてそのまま手をかざして魔法を放った!!。
「【生活魔法・水】」
私がそう唱えるや否や純度の高い水が掌から溢れ出し人形の挙動を遅らせる。
「馬鹿な、生活魔法でこれだけの水量を出せるはずがない!!」
マーカイルの言う事にも一理ある。
これはあくまでも生活用の魔法をなのでバケツ一杯分の水を溢れさせるのでやっとなのだが、何故か今の私が扱えばこの村を水没させれるくらいの濁流さえ起こせるような気がしてならない。
いつもの生活魔法を発動させただけなのだが想像以上の量に私自身が驚いていた。
(凄い水の量と質! これを攻撃に転換できれば...!)
私はイメージした、この人形どもを一斉に葬り去る水の螺旋を!!。
イメージが固まった瞬間に指をぱちっと鳴らして魔法名を唱える!!。
「【ケロっとすぱいらる☆】!!」
私の言葉と共に地上を流れる水達が螺旋を描く投槍の如き動きで練り上がる!!。
ザシュッ!! と言う乾いた音がそこら中で鳴り響いた!!。
私の魔法で串刺しになった人形達はだらんと力なく体を横たわらせ、そのまま砕け散っていく...。
しかし、彼らも元は優しくしてくれたスラナ村の住民だと言う事を忘れてはいけない。
「ごめんなさい」
私はそう呟きながらも自分とサラが生き残る為に戦う事にした。
「おのれっ!! よくも私の作品を!!」
人形達を一つ残らず壊されてかなりご立腹な様子の彼を見て私は笑った。
「どうしたの? さっきまでの余裕が見て取れないんだけど...」
この言葉は彼の逆鱗を踏み抜くには十分すぎた。
「ぬかせ!! 人形がなくともこのマーカイル! 村娘如きにおくれはとらん!!」
勇者さえも翻弄した素早い動きで私に詰め寄ってきたのだが、ここで違和感に気がつく。
(あれっ? こいつってこんなに遅かったっけ?)
突然ですが感想にてこの話における気になった部分の質問を何でも受け付けます!!。
例えばこの話の中でケロナの履いているパンツの色は? とか言うふざけた質問にも真面目にお答えしますよ♡。
ただし!! パンツの色とかを聞くのは完全に自己責任でお願いします!!。
※若干のキャラ崩壊を起こす存在もいるかも知れませんからね。
勿論、主人公勢だけではなく敵キャラやモブキャラについての質問でも大丈夫ですよ♪。
なお、ネタバレなどの重要で答えられない質問には全て【ノーコメント】と言う言葉と共に返信しますので、じゃんじゃん気軽に質問してみてくださいね♡。




