表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

196/568

上陸

 〜数時間後〜


「ふぁ〜...、よく眠れました」


 と目覚めるレイナに対し、ぐで〜んと倒れ臥すサラとエリーゼ。


「サラ!? エリーゼさん!? どうしたんですか!?」


 そう叫ぶ彼女の前に私が取ってきた朝食を振る舞う。


「ほいっ 新大陸最初のご飯は島で取れた新鮮なフルーツだ」


「ケロナ!? って何でもう大陸に着いているんですか!? 後2日ほどは船旅をしないと辿り着けないはずなんですけど...」


 そこまで言いかけると「あ〜」っと冷めた目で私の方を見てきた。


「まあケロナだし...、砂浜に船が乗り上げてますけど、これが普通...なんですかね...?」


 ぐで〜んと倒れる2人と砂浜まで乗り上げた【エリーゼ号】を見て静かに笑うレイナ。


「ああ、なんか知らないけど私が全力で船を操縦してたら2人とも叫び出してな、スピードを最大まで上げてやったら泣いて喜ぶほどの声で止めてって言うのが面白くてついやっちゃった」


「...そんな中で私は眠っていたんですね」


 正直眠っていて良かったとでも言うような表情で私の方を見てくる彼女に私はフルーツを渡した。


「美味しそうだろ? 綺麗な水でちゃんと冷やしたし、手で取って見た感じが食べごろだったから皆の分も取ってきたんだよ」


 そう言いながら私が桃色の果実に口をつけると程よい甘味が口内に染み渡るのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ