大王イカ②
ごぽ...ごぽぽ...。
私は海の中に入り大王イカの姿を直視する。
(結構大きいな...)
そう思いながらも私は水中で奴の攻撃を躱す。
素早い触手の動きを私は動きにくい水中の中で鮮やかに躱し続けていると、とある事に気がついた。
(...あれ? 私って水中の方が素早い?)
いや多分錯覚だと思うのですが、何故かそう思ってしまいます。
現に水中の生物である大王イカの触手よりも速い動きを続ける私。
一度も捕まる事なく奴の懐に入って体を殴りつけました!。
水の魔法で拳を強化し、波の流れをまとめ上げて威力を底上げする!。
そのまま思いっきり奴の頭を殴りつけた!。
ドンドンドンッと3発ほど殴ると、20メートルの巨体は海面を飛び越えて空中に投げ出される!。
「ケロナっ!」
「ケロナお姉ちゃん!!」
すると空にいる2人が見えたので叫んだ。
「今だっ! とどめを!」
いくら私でも同じ属性の技のみで大王イカを倒すのは難しいと考えた結果、こうして空中に奴を押し上げてとどめを2人にやってもらう方法を考えついたのです。
私の声に2人は間髪いれずに魔法を放ちました。
「「【強電撃・双】!!」
彼女達2人の電撃が交差し、最大限の威力となって空中に投げ出された大王イカに突き刺さる!!。
雷鳴がそこら中に鳴り響く中、後に残ったのは黒焦げになった大王イカのイカ焼きのみなのでした。




