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金髪のイケメン

 〜シュライン公爵家の前〜


 私がエリーゼの家に入ろうとしていると中から出てくる人物とぶつかって尻餅をついてしまった。


「いたっ!」


 私が声を上げた瞬間に目の前の青年は声をかけてくる。


「おっとすまない、いそいでいたもので...」


 そう言いながら手を差し出してくれたのでその手を取って起き上がった。


「すまないな、ところであんたは?」


 私の問いに金髪イケメンは答える。


「僕の名前はアポロ、由緒正しき貴族の末裔さ」


 彼が言葉を発する度にサラは大興奮していた。


「わっ...、イケメンだ! 格好いい!!」


 両手を広げて喜ぶ妹とは対照的に私は眉をひそめる。


「じゃあ僕はこれで...」


 そう呟きながらこの場を去ろうとする彼を私は止めた。


「待って...」


「何かな? 青髪のお嬢さん?」


 余裕そうな態度で私にそう呟く彼の潜在能力に気圧されそうになるが、私は聞いてみた。


「今回の仕事で私達よりも先にダンジョンが制覇されていた事について...、何か知らない?」


「君たちよりも先にあのダンジョンを攻略していた者達がいるって? いや知らないな、何せ僕は今日この家の旦那様に顔合わせに来ただけだからね...」


「そう...、分かったありがとう、呼び止めて悪かった」


「いえいえ、どういたしまして」


 彼はそう呟くとどこかに行ってしまった。


(あいつ...)


 私は貴族の青年アポロにとある疑問を感じながらも、今はエリーゼの父さんに個人ダンジョンの踏破が先に達成されていた事について話をする事を優先させるのでした。

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