表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

178/568

【シュライン】の祭壇

 私はこれまでに見たのと同じ祭壇の登場に怒りを燃やす。


「あれは何かしら? 何かの祭壇みたいだけど...」


 そう言いながら祭壇に近づこうとしたエリーゼを止める私。


「待てっ! 止まれ!」


 私の大きい声に驚いている様子の彼女だったが、まずは私が祭壇を調べたいのだ。


「エリーゼ、一旦後ろに下がって、レイナは祭壇の周りを【結界魔法】で警戒、サラは私に【付与魔法】を」


「分かりました」


「ケロナお姉ちゃん、分かった!」


 サラの【付与魔法】を受けた私は静かに祭壇を登りきりました。


「今の所異常ありません、そのまま祭壇の上を調べてください」


 レイナの【結界魔法】にも敵は引っかかっていないので恐らく大丈夫でしょう。


 私がそのまま祭壇を登り切ると...。


「あれっ...?」


 思わず声を漏らしてしまいました。


 そこには聖典はなく、まるで()()()()()()()()()のような痕跡のみが残っていたからです。


 取り敢えず祭壇周りと地面を触ってみても、やはりいつものようにおぞましい気配を感じる事はありません。


(【大帝】の作ったダンジョンと似ているだけで違う物だったの?)


 そう思いたい気持ちは山々だが、何故かそうは思えない私。


 しっかりと感覚を研ぎ澄ませ、自分の肌で周りの魔力を感じ取ってみると...!。


(この魔力の痕跡...! ザランやマーカイルに似ている!)


 凄く薄いのだが、やはりその感じが残っていました。


「ケロナ? どうかしましたか?」


 レイナが心配そうに私の事を見つめてくる。


「多分だけどここは【大帝】の残したダンジョンだと思う...、けど【大帝の眷属】はここにはもういないみたいだ...」


 いちいちマーカイルやザランやと名前を呼ぶのは面倒なのでこれからはそれらを総じて【大帝の眷属】と呼ぶ事にしよう。


 私とレイナがヒソヒソ話をしていると、エリーゼが無理矢理にでも話に入ってこようとするがそちらはサラに任せた。


 考えられる全ての状況をレイナと話し合った結果。


 一つの仮説に行きあたったので、一度エリーゼの家に戻るのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ