表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

176/568

【シュライン】での日々④

 最奥への扉を発見したエリーゼは真っ先に手をかける。


「早く覗いてみましょう! これだけ大きな扉だし中にはきっと凄いお宝があるのよ!」


 そう言いながら扉を開こうとする彼女を止める私。


「待って! 今日は皆疲れてるだろうし扉を開くのは明日にしよう」


 そう答える私にエリーゼは不満気な表情を浮かべながらも扉から手をどけた。


「ケロナお姉様にそう言われては仕方ありませんね...、でも明日には絶対に中を見ましょう」


 そう言いながらも私の指示を聞いてくれるようになったのは大きな成長だろう。


 私達はレイナに頼んで一度ダンジョンから脱出する。


 〜ダンジョンの外〜


 私達は一度ダンジョンの外に出て作戦会議を行った。


 どうやれば最速で戦闘を行う危険性を極限までへらしながら奥地まで行けるのかを話し合う。


 話し合いが終わる頃には夕方になっていた。


「よしっ、じゃあ明日にダンジョンを踏破しようか」


 私の言葉にエリーゼが一番喜んでいる。


「その言葉! 待っていましたわ!」


 ふふんと笑う彼女は本当に嬉しそうだった。


「ついに未開のダンジョンを踏破できますのね? これで私もただ家柄だけで上級職の冒険者になったと言う不快な噂をかき消せますわ!」


 彼女のその言葉を聞いてなるほどと思ったけれど...。


 よく考えたら私達と一緒に踏破したのでは結局他の冒険者の手を借りたのでは? と言われてしまいかねないと思うのだが、その辺は考えているのだろうか?。


 ...まあいっか、彼女は嬉しそうだし私達は仕事の報酬とダンジョンの攻略ができてウハウハだからね。


 嬉しそうな彼女を目視しながら、私は明日への準備を怠らないのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ