表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/568

裏切り

 魔術師テクアが【移動魔術】の術式を組み上げる数秒間に凄まじい攻防が繰り広げられていた。


 勇者が一度に3体の人形を斬り伏せ、僧侶ステラが暴風の魔法で囲んでいた人形達を吹き飛ばす!!。


 残った人形をピンク髪の武闘家が一瞬にして薙ぎ倒して隙を作り上げる!!。


「今だ!! テクア!!」


 勇者の掛け声と共に【移動魔術】の術式が光輝く!。


「よしっ! 皆集まれ!!」


 皆が術式の中に集まった瞬間!!。


 トンっ...。


「えっ...?」


 いきなり私の体を押し出したのは勇者パーティの武闘家だった。


「悪く思わないでね...、術式を4人以上で組む場合数秒の誤差が生まれる、ただの村娘の命と私達勇者パーティの命...、天秤にかけるまでもない」


「サーシャァァ!!!」


 勇者キィアが怒りの声をあげる中、私達だけがスラナ村に取り残された。


 その現状を見たマーカイルが私たちを嘲笑していた。


「やはり人間だな...、自分が生きのこる為ならば他人の命などどうでもいいと言う訳だ、まあそう悲観するな」


 レベル1の村娘と少女一人でレベル125のマーカイルに勝てる訳がない。


「お姉ちゃん...」


 ()()()()()()()()()()()()()()と言う事に気がついて止まらないサラの涙を私は指で拭う。


「大丈夫...、せめてサラだけは逃してあげるから...」


 気休めでもそう言うしかない状況に私は震える自分の魂を奮い立たせるのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ