馬車つかうよりも走った方が早いなんておかしいよね!?
〜ハーメルンの町〜
予想通り夕暮れ時に次の町についた。
「ついたな、ミストレインから数えて村3つあったけどやっぱり町に泊まりたいだろうから頑張ってよかったよかった」
私がそう呟きながら後ろを振り向いてみると...。
「なんで...、馬車使うよりも走った方が早いんですか!! ケロナは!!」
汗だくになりながら私よりも後に到着した彼女はこうも言っていた。
「と言うか先行く馬車を2台くらい追い越しましたよね!? 【魔女】である私はともかく、ただの【村娘】ができる芸当じゃないですよ!!」
息切れをしながらそう叫ぶ彼女の腕を掴みながらサラが話に介入してくる。
「まあまあ、ケロナお姉ちゃんだから」
「それ全く答えになってません! さぁ! まずはこの町にある教会に言って本当のケロナのレベルと職業を確かめさせて貰いますからね!」
プンスカ怒りながら教会に足を運ぶレイナに続く私達。
「サラも全然レベル聞いていなかったからどれだけ上がっているのか楽しみ!」
ウキウキしながら教会に向かうサラとプンスカ怒りながら教会に向かうレイナの温度差が面白くてついつい笑ってしまう私なのでした。




