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夜の会話

 しばらく眠りについていた私でしたが、なんだか目が覚めてしまい起きてしまいます。


「なんか...眠れない」


 横でぐ〜すか眠っているサラを置いて一度夜風に当たるため外に出てみようとしたのですが...。


「あら? 起きてしまいましたか?」


 と本を読んでいるレイナに声をかけられてしまいます。


「ああ...まあな」


「それならそこに座って眠気が来るまで待つと良いでしょう、暇潰しの魔導書なら複数冊所有しているから読んでみますか?」


 そう言いながら私の前に分厚い魔導書を数冊出してくれましたが、こんなに分厚い本を読む趣味はありません。


「これだけ用意してくれてなんだが、私は魔術師じゃないからねぇ」


「魔術師じゃなくても読んでおいて損はしないですよ、戦闘中に相手が使う魔法を見ていると本に書いてあった対処法を使う事も多々ありますからね」


「そういうものか?」


「そういうものです、騙されたと思って読んでみては?」


「ふむ...」


 私は彼女に言われるがまま一冊の魔導書に手を出しました。


「そうですねぇ...、ケロナはその本の内容だと120ページあたりから見始めるといいかもしれません、そこから水魔法の有効利用法や戦闘技術法が数十ページにわたり書かれていますから」


「数十ページねぇ...」


 結構長丁場だなと思いつつもページをめくり始めるのでした。

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