【洗脳】からの解放
ケロナ姉ちゃんの拳がソーラにぶち当たる...。
それはつまり、【洗脳】された者達の解放を示していた。
「ソーラ!! 早く起きろ!! お前を買ったのは私だぞ!! お前は死ぬまで私の言う事を聞かなくてはならないんだ!!」
倒れたソーラにかける言葉がそれな時点でガーディンの人間性が垣間見えてしまう...。
(なんて...なんてひどい人間なのだろう...)
幼いながらに私の心は彼の人格を否定していた。
「くそっ!! 役立たずが!! レイナ早くこいつを叩きのめせ!!」
恐らくソーラの魔法がまだ残っている事にかけたのでしょうが...。
ビュン!! と鋭い土の魔法で奴の耳を切り裂いた。
たらりと流れ落ちる奴の血を見て私は喜ぶ。
「よくも私を今まで好き放題にしてくれましたね...」
レイナの小さくも怒りのこもった声にガーディンは小さく悲鳴をあげる。
「ひっ...!」
「逃げられると思わない事ですね、今からあなたに遊ばれてきた分の報復を行いますから...、ああ勿論手加減して長いこと苦しめるように威力を調整いたしますので存分に苦しんでくださいね」
それだけ呟いた彼女は次々と魔法を放っていく。
「【火球】【土槍】【空波】【雷電】【水玉】」
五大元素の最下級魔法を放ちまくり弄んでいる【魔女】の笑みは本当に楽しそうだった...。
「ヒイッ!! た...助け...」
はい廻って逃げようとする奴に様々な魔法を当て続ける彼女の姿は怖くもあるが、正直言ってスッキリするのは確かだ。
1時間にも及ぶ拷問は確実にガーディンの体を崩壊させているのでした。




