【洗脳】の上書き③
ケロナお姉ちゃんの頑丈さに皆が驚く中レイナはとある事に気がつく。
「あなた...もしかして」
「なに?」
「水使い?」
と聞いてきたのでお姉ちゃんは素直に答えていた。
「そうだとしたらなに?」
そう答えるお姉ちゃんにとある魔法を放つレイナ。
「【電磁網】!」
雷の力が宿る網でお姉ちゃんの動きを封じようとしてくるのだが...。
「甘い!! そんな攻撃には当たらない!!」
そう素早く躱した先にレイナの一撃が待ち受けていた!!。
「【電磁銃】!!」
強力な電気の魔法がお姉ちゃんを襲う!!。
バチっ! バチチ!! と凄まじい電撃の嵐が私の方にまで届いてくる!!。
「ケロナお姉ちゃん!!」
と叫ぶ私でしたが、流石のお姉ちゃんでもこの威力の電撃には膝をついていました。
「くっ...今のは効いたわ」
全身からぷすぷすと煙を上げながらそう呟くお姉ちゃんの姿を見ているだけでもレイナの【電磁銃】の威力が分かってしまいます。
お姉ちゃんだから耐えられるのであって、他の人が食らえば恐らく即死すると思います。
お姉ちゃんのよろけ具合を見たレイナが勝ち誇りました。
「やっぱり水使いのようね、2度の攻撃で察したわ、あなた炎の威力は大きく殺せても電撃の威力は全く殺せてなかった、それだけでもあなたの適性が水である事は大体読めてしまうものなのよ、魔術師と戦うときには魔法攻撃を受けてはダメということ分かっていただけたかしら?」
ふふっと笑い声を上げるレイナに対して膝をつくお姉ちゃん...。
その様子を見ていると、どうしてもこう思ってしまうのでした。
(お姉ちゃんでも【魔女】と呼ばれる存在には勝てないの!?)




