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転生冒険者の異世界生活  作者: リズ


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新居への引っ越し

 朝は鍛錬昼はクエスト。

 夜はたまに嫁達とイチャイチャして過ごしていると、2ヶ月などあっという間に過ぎていった。


 「引っ越しだあ!」


 世話になったヴィゼルの別邸を片付け。

 俺達は遂にメリカの土地に完成した正真正銘の俺達の家へと引っ越す事になったのだ。


 この日は朝の鍛錬はせず、インベントリに荷物を詰め込んで俺達の家へと荷物を運んだ。


 インベントリのある世界なので引っ越しはかなり楽だ。

 インベントリを使えない一般人は引っ越し業者に依頼するらしいが、その引っ越し業者もインベントリ持ちらしいので、家財道具を運んでいる馬車や竜車は見たことがない。


 「新しい家も広いね!」


 「貴族の方のお屋敷と違って塀や生け垣が無いからでしょうか。

 全く圧迫感がありません」


 「結局、メリカの住んでいた家は残したのね」


 「ああ、まあ俺にとってもあそこは特別な場所だから」


 実際転生してきて1番初めに出来た友人であり、恋人であり今は妻であるメリカと過ごした家だ。

 壊すのは気が引けるので、新築の場所を少しずらして建ててもらった。


 「ごちそうさまね」


 「え!?リリル何か食べたの?ズルい!?」


 「違うわよ馬鹿!」


 「ははは、でも確かに腹減ったな。

 早速新しい家で軽く食べよう」


 新築の匂いを堪能しながらスミレの入れた紅茶と、メリカが焼いたホットケーキを味わった後は新居の散策を楽しんだ。

 要望通りの広い風呂、皆で眠れる広い寝室にキングサイズのベッド。

 もちろん俺含め、皆用の個室もある。

 貴族の屋敷程広くはないが、5人住んでいてもまだ余裕はある。

 突然の来客にも対応出来るようにしたのだ。


 「ソファに暖炉、冬……寒冷期も安心だなあ」


 ソファに寝転がり、くつろいでいる俺の上にメリカが乗ってきて俺の上に寝転んだ。

 温かい。

 頭を撫でるとメリカは俺の胸に顔を埋めて首を左右に振った。

 猫が甘える時の動作みたいで微笑ましい。


 「今日のメリカは甘えん坊ね」


 「家がなくなってなかったのが嬉しかったんじゃない?」


 「メリカ様羨ましい」


 その日は各々自由に過ごして1日を終えた。

 たまには鍛錬もクエストも忘れて、のんびり過ごすのも悪くない。


 この2ヶ月で金は随分貯まった。

 流石に5人全員共働きみたいな状態だと貯蓄も楽なものだ。

 正直な話、しばらくは遊んで暮らしても大丈夫だろうなあ。 

 

 ヴィゼルに別邸の鍵を返すのは明日で良いだろう。


 ソファの上、メリカを上に乗せたまま微睡んでいると、スミレがソファの横にしゃがみ込んだ。

 そのスミレにメリカが手を伸ばし頭を撫でている。

 仲の良い姉妹みたいな2人の姿に頰が緩んだ。


 ああ良いなあ、冒険者としてクエストに明け暮れるのも好きだが。

 この時間もかけがえない事に違いない。

 

 後4ヶ月で闘技大会だ。

 皆鍛錬の成果は出ているし、そろそろあのダンジョンに、というかあのリビングメイルに挑んでもらおうかな。


 「あっそうそう、装備を新調しようと思ってたんだわ、ちょっと買いに行ってくるわね」


 「私も行く!」


 「俺も行こうか?」


 「大丈夫よ、ユイリと行ってくるわ。

 セツナ君はメリカとスミレをよろしく」


 「ん、分かった」


 リリルはソファに寝転ぶ俺にキスをすると、覚えた転移の魔法でユイリと買い物に出ていった。

 

 その後、微睡みに勝てなかったメリカが俺の上で眠ってしまったので、スミレに毛布を持ってきて掛けてもらったが、スミレもその直後しゃがみ込んでソファに突っ伏して眠ってしまったので、俺も微睡みに抗うことなく目を閉じた。

 

 結局俺達は帰ってきたユイリとリリルに起こされるまで眠っていた。

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