#135 メインの準備をしておくのデス
SIDE第2皇子ゴジャール
「…‥‥ぬぅ?」
朝になり、馬鹿殿下こと第2皇子のゴジャールは、宿泊していた高級宿で首をかしげていた。
昨夜のうちに、私兵たちが仕事を終わらせ、目的の莫大な収容能力を誇るメイド服を奪ってくるはずであったが、音沙汰がないのだ。
取りまきたちもやって来たが、こちらの方にも来ていない。
あれだけの私兵たちが、仕事を終わらせるのにそう時間はかからないはずなのだが‥‥‥‥
「どういうことだ?誰も帰ってきていないぞ」
「ふむ、おかしな話ですな」
「逃亡した?いや、そうする理由もないだろう」
彼らにとって、私兵たちは都合の良い駒のような者達。
命令を聞き、遂行するだけの取るに足りない存在と考えており、自分たちに逆らう訳がないと考えているのだ。
「まさかとは思いますが、返り討ちに遭って全滅したとかではないでしょうか?」
取りまきの一人が、真実に近いものを出す。
だが、そんな事を彼らは信じられない。
「いやいや、それはないだろう」
「ああ、我が帝国の兵たちが返り討ちに遭うハズなどあるまい」
「仮になっていたとしても、騒ぎになっているなどでわかりやすいはずだが…‥‥そのような様子もないしな」
他国の兵士が暴れていたら、それはそれで秘密裏に処理されることが多く、そう騒ぎになるようなこともないのだが…‥‥その可能性すら、彼らは考えていなかった。
だが、待てども私兵たちは戻らず、一向に帰還する気配すらない。
「どういうことだ‥‥?」
連絡も来ないし、このまま放置するのも良くないであろう。
彼らはゴジャールの持つ戦力でもあり、一気に失ってしまったことになれば、他の兄弟達にその隙を突かれて責められる可能性がある。
最悪の場合、帝位継承権を奪われるような気がして、だんだん気が気ではなくなってきていた。
「よし、こうなれば兵たちが向かったであろう方へ余たちも向かうぞ!!」
一応、馬車の確保ならば出来たので、昨夜彼らが向かったであろう方角へ馬車を進ませる。
私兵たちの主である自身が自ら探しに向かうのも変な話しかもしれないが‥‥‥‥物凄い嫌な予感にゴジャールは襲われていた。
……数時間後、ふとゴジャールたちはある異変に気が付く。
「ん?なんかおかしくないか?」
「何がだ?」
「いや、景色が変わり映えしないというか、変わっていない…‥‥んん?」
ふと馬車の外を見て彼らは気が付く。
行けども進めども、馬車の外の景色が先ほどから同じような物の繰り返しであるという事に。
疑問に思い、身を乗り出して確認してみるが、何か垂れ幕がかかっているなどのようなことはない。
一旦馬車を止めさせ、辺りを彼らは見渡す。
誰も通っていない道に、代わり映えのしない景色。
だが、吹き抜ける風に何処か不気味なものを感じさせる。
「…‥‥おかしいな」
「ああ、あきらかにな」
異変に気が付き、馬車から降りて数歩ほど歩き、周囲の言いようの無い異常さを感じ取る。
普通のはずの景色なのに、何処か違和感を感じさせるこの光景。
いやな予感が的中してしまったのかと、ゴジャールが身震いをした…‥‥次の瞬間であった。
バチバチィッ!!
「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」」」
突然、全身が痺れる様な感覚を味わい、彼らはその場に倒れた。
何が起きたのか、すぐに状況を理解することができない。
そしてそのまま、彼は意識を失うのであった‥‥‥‥
・・・急に何かに襲われたらしいゴジャールたち。
意識を失いつつ、彼らは妙な感覚を覚える。
それは、手を出してはいけない者たちへ出そうとした、天罰が下る前触れであった…‥‥
次回に続く!!
……たまにある、前書きのネタ切れ。書かないほうが良いかなぁ、っと考え始めた。
前書き部分のネタ切れ・書き忘れではないことに注意。書いているうちに、他の話をふと思いついたせいで、書こうとした内容が無くなったわけでも…‥‥ないかも?そろそろ何か手を出して見たくなるからなぁ‥‥‥




