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第3次パワフル転生野球大戦ACE  作者: 青空顎門
第3章幕間

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閑話33 とある配信者のビート・ザ・トップアスリート同時視聴(コメント付)③

 さあ、5回の表が始まるよ!

 V&R野球盤は5イニング勝負だから、これが最終回!

 スコアは1-2で何と芸能人チームが1点リード!

 予想通りロースコアの展開になったね!

 果たして去年日本一となった秀治郎選手達は、このまま負けてしまうのか!?

 最注目のイニングになるねっ!!


・あ、いや、番組の残り時間、まだ30分以上あるので……

・どうせ、いつものパターンでしょ? 1本目だってそうだったし

・別に無理して盛り上げようとせんでもええよ

・皆、分かってるからさ(温かい目)


 やめて! 冷静に諭されると恥ずかしくなるから!

 それと、メタ読み禁止!

 結局、どっちが負けたって土下座からの延長戦になるのは確定だとしても!!


・せ、せやな

・すまんすまん

・様式美って奴だな、うん

・無粋だったわ


 分かればよろしい!

 ともかく! ここで一旦これまでの振り返りをするよ!


・おk

・はーい

・よろしく


 まず先制点は3回の裏。

 芸能人チーム先頭打者の小粥さんが初球をぶっ叩いて打球はスタンド最上段へ!

 ソロホームランで1点!


・あれ、アホみたいに飛距離出てたよな

・エグかったわ

・やっぱ小粥に金属バットは反則だって


 対するプロ野球選手チームは4回の表。

 先頭の茜選手がヒットで出塁し、浜中美海選手が送りバント。

 倉本未来選手の当たりはタイムリーヒットの判定! これで同点!


・ここは歴代最多安打の面目躍如だったな

・2打席凡退した後だったからか、画面越しでも物凄く集中してるのが分かったわ

・メッチャ喜んでて可愛かった……


 3打席目にしてようやくの初安打だったからね。

 鬱憤が晴れたって感じはあったかな。


・けど、シーズン歴代最多安打も大リーグ級の球だと普通に凡退するんだなって

・そら今までの日本代表じゃアメリカ代表には勝てんわけだよ


 まあ、今回に限ればシミュレーションの匙加減次第なところもあるけどね。

 とは言え、力で押し込まれてるように見えなくもなかったね。

 それでも第3打席目はしっかり修正してクリーンヒットになった訳だけど……。

 結局、後が続かなくてプロ野球選手チームはこの回1点どまり。

 一方で4回の裏。芸能人チームの攻撃は再び小粥さんからの打順。


・5人しかいないから、打者1巡するのが恐ろしく早いんだよなあ

・すぐ小粥が回ってくるのは、敵チームにとっちゃ相当キツいだろうな

・ってか、もう小粥1人でいいんじゃね?


 いやいや。そしたら番組の主旨が変わっちゃうよ。

 でも、そう思いたくなるような一撃がそこで飛び出したんだよねえ。


・2打席連続ホームランだもんなあ

・しかも逆方向


 先制点と同じような初球打ちで再びソロホームラン。

 これによってスコアは1-2になった訳だね。


・小粥、まだ現役でやれるんちゃう?

・いや、まあ、金属バットだから……


 現役復帰はあり得ないにせよ、打撃コーチとしての指導には説得力が増すよね。

 引退してしばらく経ってもあれだけ鋭いスイングができるのはさ。


・見てからスイング余裕でしたって感じだったわ

・マル秘ノート……


 あれ、樫山さんにも割と効いてたのにねえ。

 小粥さんにはほぼ意味なかったっていう。


・しゃーないわ。あのショボい球種しかないんじゃ

・やっぱりハンディキャップは大きいのか……

・配球も真価を発揮するには一定の球質が担保されてないとな


 でも、やっぱり力まずキッチリと芯で捉えた小粥さんを誉めるべきだと思うよ。

 まあ、そんなこんなで芸能人チームが1点リード。

 そんな状況になっての5回の表は6番の瀬川正樹選手からの打順。

 芸能人チームは初球、既に球種とコースを選択済み。

 外角低めへ逃げていく高速シンカーに対し、瀬川正樹選手は……。

 打った! 流し打ち! 判定は……レフト前へのヒット!!


・これで正樹選手も3打数2安打か

・今のところ2安打してるのは茜選手と正樹選手だけだな

・正樹選手は特に来シーズンが楽しみだなあ

・このバッティングを見越して獲得したんだな。編成部は見る目があるわ


 日本シリーズ満塁ホームラン2本の瀬川正樹選手が復帰して、今シーズンの村山マダーレッドサフフラワーズ打線は厚みが更に増すのが確定してるからね。

 去年のペナントレースの時点で既に訳分かんないレベルの破壊力があったのに。

 ホント、今年は一体どうなってしまうことやら。

 正直、楽しみでもあり、何となく怖くもあるね。


・1部リーグ昇格初年度からの2年連続日本一待ったなし!

・また歴史が作られてしまうな……


 何はともあれ。

 ノーアウトランナー1塁の状況で打順は1番に戻って、茜選手の第4打席。

 コメントにもあった通り、彼女もここまで3打数2安打。

 内角低めに入ってくるフロントドアのカットボールを……うまくすくい上げた!

 面白い当たり!


・これはテキサスヒットになるか?

・あ……

・センター、着地も顧みずに突っ込んでダイビングキャッチ!

・何でやねん!!

・あんな飛びつき方、実際にしたら怪我するわ

・怪我をしない、しても無視できるデータ上の選手だからこそできるプレイだな


 ま、まあ、1流のセンターの守備範囲的には一応可能っぽいし、無茶な飛び込み方をしても怪我せずに済む可能性もあるし……。


・とは言え、2つをかけ合わせたら成功確率は極小なんよ

・もうツールアシストプレイみたいな状態だな

・こういうのを見ると、プロ野球選手チームは毎度ようやっとるわ

・そら芸能人チームと互角にもなるわな。責めた俺が悪かったわ

・何かピッチングマシンがアレなおかげか、今日は妙に際立ってるよな


 何にしても、これで1アウトランナー1塁。

 ここで2番の浜中美海選手は……バントの構え!

 これは、何を置いてもダブルプレーだけは避けようって考えだね。


・ま、だろうな

・歴代最多安打の倉本未来選手の方が確実性が高いのは間違いないからな

・ここまで打率が高い選手の前だと、1アウトからバントとかいう愚策もありか


 勿論、確実にバントを決めることができる前提での話ではあるけどね。

 あ、浜中美海選手。凄くいいバント……。

 キッチリ勢いを殺してるね。


・判定もバント成功! 記録は犠打!

・前の打席もそうだったけど、何か簡単に決めるなあ

・さすがは普通の1流打者


 やっぱりそれ、全然褒めてるようには感じないけど……。

 まあ、それはいいとして。

 決めて欲しいところで確実にバントを決めてくれるのは、チームとしてありがたいことなのは確かだよね。


・バント失敗は見ててホントにイラッと来るからなあ。理不尽なのは分かるけど

・ゲームとかのイメージで簡単そうに思うけど、実際は相当技術が求められるんよ


 プロの1級品の球にバットを確実に当てて、その上で程々の勢いでフェアゾーンに転がさないといけないからねえ。


・体育の野球でバントやらされて、普通に打ち上げたことあるわ

・う、3バント失敗で女子に責められたトラウマが……


 その点、浜中美海選手は本当に安定感があるよ。

 バッティングセンスがある証拠だね。

 で、そんな彼女のバント成功で2アウトランナー2塁。

 ここで打席に立っているのは3番倉本未来選手。

 既に2球見逃して1ボール1ストライク。

 ここで芸能人チームが選んだ3球目は外角低めのスプリット。

 倉本選手は……うまく合わせて打った!

 ライト前ヒット!

 ……尚、2塁ランナーは3塁でストップ。


・ライトのレーザービームでそれ以上の進塁を許されず

・正樹選手の実際の走力がどうか分からんが、シミュレーションさあ……

・まあ、本塁刺殺扱いで3アウトチェンジよりかは大分マシだろう


 ちょっと作為的なものを感じるけどね。

 ここで4番バッター。現日本一の選手である秀治郎選手な訳だから。

 ただ……。


・ここまで3打数無安打なんだよなあ

・こんな打撃成績の秀治郎選手、初めて見るわ

・秀治郎選手に対しては、もうピッチングマシンの制限ガン無視だからなあ


 Max250km/hのストレートは勿論のこと、200km/hを遥かに超えた変化球まで使う暴挙に出てるからねえ。芸能人チームは。

 さしもの秀治郎選手もこればっかりは厳しいみたいだね。


・いくらハンディキャップっつっても酷ない? 秀治郎選手が認めてるにしてもさ

・ここまでしないと抑えられない秀治郎選手の凄まじさは逆に感じるけど……

・番組的にはええんか、これで


 下手したらクレームが殺到しそうだよね。

 このルールを容認した番組スタッフに対して。


・ま、まあ、テロップに土壇場で奇跡が起こるみたいなこと書いてるし

・逆転勝利の目はまだある


 だからメタ読みは禁止だって。

 て言うか、あのテロップは大袈裟に書いてる時も割とあるから信じちゃ駄目!


・けど、信じないとホントに残念な試合になってしまう……

・あのバッティングマシンのせいで塩試合っぽい感じになるのは色々マズい気が


 っと、そんなことを話してる間に、秀治郎選手はまたもオーバースペック気味な変化球で追い込まれてしまい……。


・ああ、空振り三振

・200km/h台から175km/hのチェンジオブペースとか

・あんなん頭おかしなるわ

・普通、タイミングなんか取れんて


 ゲームセット……。

 プロ野球選手チームは何と秀治郎選手が最後のバッターに。

 5回表終わって1-2で芸能人チームの勝利。

 ……からのお約束。土下座フェーズだけど――。


・ちょっと外聞が悪過ぎたと思ったのか、膝を突こうとした瞬間にとめたな

・ハンディキャップの度が過ぎてるようにしか見えないからなあ

・いつもは煽るのに慌てて立ち上がらせようとしてて草

・けど、秀治郎選手達。何か割と土下座したがってるような感じもあったよな


 そこはそれこそ番組の風物詩的なものでもあるからね。

 折角だから体験しときたいって気持ちがあっても、不思議には思わないかな。


・だからと言って女性陣まで土下座してたら絵面がヤバいことになってただろうな

・ガチでクレームが行くわ


 けど、うーん。

 白眼視されかねない内容なのに、ここまで普通にオンエアしてるんだよね……。

 うまいこと編集で繋げたり、取り直しとかしたりせずに。

 これはもしかして、ホントに土壇場で奇跡が起こる……?


・メタ読み禁止!

・自分で言っておいて! 駄目でしょ!?


 ご、ごめんごめん。つい。

 とにもかくにも、試合はこのまま継続。延長戦に突入。

 毎度の如く2イニングずつの追加で7イニング勝負に変更、だね。

 最低でも後2回は攻防が続く訳だから、最後まで皆で熱く見守っていこう!

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