表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色の無い夜に・Colorless Night~最凶妖魔王を倒すため最強呪刀を継承した俺は、魔王に反旗を翻した妖魔姫とじれ恋学園生活しながら妖魔を討つ!  作者: 兎森りんこ
第二部 第六章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

327/472

琴音とのダイレクトメール

 

 加正寺琴音からの一言の手紙。

 椿は指定されたSNSはやってはいない。


『正義を信じるのならば誰にも言わずに、下記のアカウントにDMをください 白夜団・加正寺琴音』


『誰にも言わないで』と昼間の女子は言っていた。

 きっと琴音が伝えるように言ったのだろう。


 きっと誰にも言わずに、の中で最重要は麗音愛だ。

 麗音愛に言うことが彼女の中での禁忌に違いない。


「正義を信じる……」


 琴音はかなり過激だが、その身を白夜団に捧げているという事は椿にもわかっていた。

 だが雪春にも、朔海里にも注意をされている状況。


 自分に危害を加えるつもりなんだろうか……。

 なんとも言えないストレスがかかっているのを感じる。


 誰かに相談するべきだ……。

 そうはわかっていても、この一行の気迫に動けなくなってしまう。

 雪春は出張中……。

 そういえば朔海里もこのSNSをやっていたはずだ。


 PLINの当主グループには入っている。

 そこから海里には連絡が取れる。


 でもやはり一番に麗音愛に……。

 自分の判断力の乏しさに椿は情けなくなってしまう。


 最近はずっと麗音愛に甘えてばかりだ。

 これからもっと戦いが激化していくだろうに、女子高生一人の気迫に怯えている。


「……母様なら、こんな時に怯えたりしないんだろうな」


 机の上で、輝く篝のブローチ。

 自分より幼い頃から直美を助け沢山の人に希望を与えていた篝。

 桃純家当主として今の自分の働きは十分とは思えない。

 たかだか高校生のやり取りに当主陣を巻き込んでよいのかそれも考えてしまう。


「個人的なことかもしれないもんね」


 麗音愛との関係の話の可能性もある。

 とりあえずは琴音の真意を聞いてからでもいいだろう、と椿は意を決してSNSのアカウントを取ることにした。

 自分の名は『mofutuba』に設定した椿は恐る恐る琴音を検索する。


 琴音は公式として顔写真と『kotone.k』のアカウント名ですぐにわかった。

 フォローしてみる。慣れない作業にいちいちドキドキする。


 急に携帯電話が鳴って驚いてしまう。


「わっ……あっえっあ……麗音愛」


『椿、今大丈夫? 何かしてた?』


「ううん……だ、大丈夫!」


『……本当に?』


「うん! 携帯電話見てただけ」


『そっか……椿、何かあったらなんでも俺に話してね』


「うん……ありがとう」


 染みる優しさ。声を聴くだけで愛しくなる。

 話をして、電話を切った。

 少しだと思っていたが、かなり時間が過ぎているのに驚く。

 お互いに受験生なので、控えなければねと話していたのに三年生の初日で約束を破ってしまうとは……。


「あ!」


 中途半端になっていたSNS。

 見ればフォローは返されている。

 不安な気持ちもあるが、琴音へDMをしてみた。


『mofutuba:桃純椿です。こんばんは』


『kotone.k:お疲れ様です。お手紙を渡してから随分連絡が遅かったですね。お昼休みにお手紙は届いたと思ったのですけど』


『mofutuba:ごめんなさい、アカウントの取り方がわからなかったのと用事があって』


『kotone.k:白夜団と明記してるのですから、素早い対応をしていただかないと困りますよ』


『mofutuba:すみません』


 異常にハラハラしてしまう。


『kotone.k:いいえ~(*^^*)気になさらないでください! それでは本題なのですが』


『mofutuba:はい』


『kotone.k:まず、これからの話は一切他言無用だと約束してください』


 ギクリとする。

 誰にも嘘はつきたくない。


『kotone.k:約束できませんか?』


 更に、心臓が嫌な音を立てる。


『mofutuba:内容によります……としか言えないのですが』


『kotone.k:そうですね、GOODな答えだと思います。白夜団のため、ひいては椿先輩の大事な玲央先輩にも大事で必要な事になります』


『mofutuba:白夜団の、麗音愛のためですか?それはどういう事ですか?』


『kotone.k:それ以上はここでは、私も自分の身を守らなければいけませんので』


 白夜団のため、麗音愛のため……。検討もつかない。

 それは椿自身の排除かもしれない。

 しかしずっと琴音にそう思われ続ける事は椿にとっても嫌なものだ。

 弁解できるのならば、したい。

 白夜団として桃純当主としての気持ちしかないことをわかってほしい。


『mofutuba:わかりました、誰にも言いません。話し合いの場所はどこにしますか?』


『kotone.k:さすが桃純家当主様、賢明な判断です。』


 本当に褒められている言葉なのか素直には受け止められない琴音の言葉。


『kotone.k:今週の木曜日の夜に、少し離れた場所にお迎えに上がります。くれぐれも他言無用で、誰からも盗聴器など付けられないように数日用心してください』


『mofutuba:どこへ行くかは教えてもらえないのですか?』


『kotone.k:はい、同じ白夜団でそんなに信頼されていないとは思いませんでした……』


『mofutuba:すみません。そういうつもりではありませんでした。わかりました。よろしくお願いします』


『kotone.k:何かあれば私からまた連絡致します。返信は必要ありません。基本は従ってください

      椿先輩のご協力に感謝します』

 

『mofutuba:はい』


 それきり、琴音からの返信はなかった。

 椿は黄蝶露に触れた時のような寒気を感じてしまう。 


 そして、琴音の携帯電話には新たなDMが届く――。


 



いつもありがとうございます。


琴音は一体何を考えているのでしょうか……?


皆様の感想、ブクマ、評価、いいね(新しい機能です!押すだけ!)

レビューがいつも励みになっております。

気に入って頂きましたら是非よろしくお願い致します!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 怖!こーわっ! [一言] でも琴音ちゃんのヒールっぷりが好きです(*'▽')
[良い点] 胡散臭過ぎて怖いんですけど( ;∀;) 琴音とDMのやりとりしたくねぇ〜〜 ひと言ひと言が怖過ぎるんだよぉおお アカウント持ってないし誰にも話せないし 連絡すんの遅くなるの当たり前だろがあ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ