表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色の無い夜に・Colorless Night~最凶妖魔王を倒すため最強呪刀を継承した俺は、魔王に反旗を翻した妖魔姫とじれ恋学園生活しながら妖魔を討つ!  作者: 兎森りんこ
第4章 強さを求める先に

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

132/472

麗音愛修行旅行~着くまでが安らぎです~

 


 麗音愛の修行について、武十見(たけとみ)の説得が効いたのか

 白夜団団長、及び他幹部からも許可が降りた。


 詳しい事は何も知らされず、当日迎えが来る事と

 必要な荷物がざっくり伝えられ

 麗音愛と椿は新しいスポーツウェアなどを新調したりその日を待つ。


 クラスメイト達は、修学旅行の話で浮足立っていたが

 椿や美子が行かないという事でかなりの男子生徒が喚き叫んだ。


 色々な詮索もされたが、毎年行かない生徒も一定数はいるので

 触れられぬようにそれぞれ適当に誤魔化した。


 麗音愛に至っては『なんかエロい土産買ってきてやるから』のカッツーの慰め程度で終わり

 あっさりしたものだったのである。



 そして当日――。


「おはよう麗音愛!」


「おはよう椿」


「うぃ~~っす……」


 ツインテールにしてトレーニングウェア姿の椿が元気にマンションのエントランスで待っていた。

 買ったばかりのウェアが輝いて見える。

 後ろの剣一はテンションが低すぎるもいいところだ。


「今回は剣一さんの車じゃなくて、バスが来るんですね!」


「あんなとこ行ったら、俺の車ボロボロになっちゃうからな~……あ~……」


「そんなに嫌なら来なければいいのに」


「俺だって! 行きたくねぇよ!!

 ボーナスに響くとか言われたら行くしかね~し……ブラック過ぎるだろ……」


 ぶつぶつという剣一は、ほおっておいて

 椿と話をしているうちにマイクロバスがやってきた。


「おはようさん!」


 運転しているのは武十見だ。

 既に美子と佐伯ヶ原が乗っている。


「よっちゃんも、やっぱ強制参加かぁ……」


 同化剥がしで、槍鏡翠湖と分離した美子も白夜団を抜ける事は許されず

 今回も同行となったらしい。


「みんな、おはよう」


「おはよう、美子、佐伯ヶ原」


「サラ……ジャージ姿も美しい……おはようございます」


 荷物を前方に皆が置いているので同じように置いて

 どう座ろうかと迷ったが、とりあえず美子達は1人ずつ適当に座ってるので

 空いてる席に座る。


「こういうバス、はじめて」


 自然に椿は麗音愛の隣に座った。


「あんまり、乗る事ないかもね」


「うん」


 椿がショルダーから携帯電話を出そうとして2人の肩が触れ

 椿が飛び跳ねた。


「あっ」


「あ、落ちるよ」


「あっわっ」


 予想以上に2人の顔が間近に近付いて

 麗音愛もドキリとしてしまったが、顔には出さない。


「ご、ごめんね。狭いかな、みんな1人で座ってたね

 私あっち座ろうかな」


「いいよ、ここで。もうバスも動くよ」


『出すぞー!』と武十見の声が聞こえバスが動いた。


「ここ、座っていなよ。ゲームしよ」


「うん」


 そのままバスは出発する。

 2人で、また通信のゲームを始める。

 どうして急に、違う席に座ろうかと椿が言ったのか気になったが

 椿は笑っているしゲームに白熱しだしたその時。


「よーっし! 一旦ここで回収だ」


 武十見が言って

 マイクロバスが停車する。

 着くにはまだまだ早すぎる。隣の市に入った程度の距離だ。

 停まったのはお屋敷の前。


「すごいお屋敷だね……ここって……」


「うん……もしかして……」


 嫌な予感は的中した。


「おはようございます~」


 加正寺琴音(かしょうじことね)がバスに乗り込んでくる。


 麗音愛、椿、美子、佐伯ヶ原が『うっ』となった。


「皆さんどうぞよろしくお願いしまーす」


「どうして、加正寺さんが……」


 なんとなく、予想はしていたが

 言われなかったし

 聞けば、からかわれるだろうと敢えて聞く事もしていなかった。

 剣一は前の方の座席で寝ている。


「私は情報調査管理部ですから! 皆様の今回の研修のデータ管理をしま~す」


 琴音は、椿の通路を挟んだ横に座る。


「椿先輩どうぞよろしくお願いしますね」


「あ、はい。よろしくお願いします」


 麗音愛は身構えていたが、琴音は特に何も言わない。

 あぁ、きっとこの前の事で

 理解してくれたに違いない……とホッとする。


 麗音愛がまた穏やかに、椿に話しかけゲームを始めたので

 椿も隣にいる琴音を気にしたが

 琴音は携帯電話をいじっているので、同じように少し安心する。


 修行場に着けば、こんな事はしていられないだろう。

 束の間の安らぎだ。


 琴音との関係も何事もなく済んで良かった!

 と思っているのは麗音愛だけで

 そんな風にはいかないだろう事は、美子と佐伯ヶ原にはわかっていた。




 かなりの長距離の運転で、朝に出たというのに

 もう夕方になろうとしていた。


「椿、疲れた?」


「う、うん……そうだね」


 今までだったら、椿はこてん、と麗音愛の肩にもたれかかって休んでいたのだが……。

 しっかり背筋を伸ばして座ったままだ。


「……もたれてもいいよ?」


「えっ!……あ……うん、ありがとう。まっまだ平気!」


「……そ、そっか」


 変な事を言ってしまっただろうかと内心焦る麗音愛と

 今まで平気で肩にもたれたりしていた事を、今思い返すと恥ずかしくなってしまった椿。


 でも、したくないわけではない。

 むしろ……したい!

 けど今までの自然さが思い出せない。


「椿……?」


「うう~~」


 椿は横で、瞳をうるうるさせているので麗音愛もまた気になってしまう。


「よーし!! もう着くぞーー!」


「うあ~やっとか~。あ~遠い~あーやだ」


「お前、運転もしてないで寝ているだけのくせに!

 あ、おい! 玲央~浄化区域に入るから、耐えろよ!」


「吐くなよ~」


 武十見と剣一の会話から、の自分に対する物騒な言葉。


「えっ」


 ただの鬱蒼うっそうとした山へと続く道。

 いつかの椿の屋敷へ続くを思い出す。


 しかし武十見がそう言った瞬間に一気に麗音愛に浄化の負荷が伸し掛かってきた。




いつもありがとうございます!


麗音愛の修行編が始まりました。

色々盛りだくさんにしたいところでございます。

楽しみにして頂けると嬉しいです。


評価☆、ブクマ、感想、レビュー

いつもありがとうございます!

励みになりますのでどうぞよろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] そうか、お互いに好きなんだと気づいても、それは自分の中の事。 今までのように無邪気になれなくなったか〜 でも、徐々に大人にはなるものだからね。 うんうん。
[良い点] 若手の修行編始まった!(((o(*゜▽゜*)o))) 新キャラの武十見さん好きかも〜! すごく良い人っぽい 今後も出番がたくさんあるとうれしいな [一言] 麗音愛と椿が自分の気持ちをし…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ