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宴の終わり
御徒町の樹里は都で一番の美人で、あの光源氏の君の血を引く由緒正しい家柄です。
その樹里の命を狙っている醜男がいました。
「何やら悪口が聞こゆるぞ」
武家の一大勢力である平家の頭目の平特盛です。
でも、タマネギは嫌いです。
「次なる手を打て。御徒町一族は根絶やしにするのだ。そして、ゆくゆくは帝もな」
醜男は考える事まで醜いようです。
「また悪口が聞こゆるぞ」
特盛は天井を見渡しました。大村の御息所と気が合うと思う地の文です。
その頃、宴に興じていた左京達のところに使者が訪れました。
「何?」
使者の伝言は樹里が向かっているというものでした。
それを聞いた左京は焦りました。
(こんな男共と一緒に女の事を話していたと思われたら……)
五人衆と加藤の中将は樹里が来るのを知って大喜びです。
「何をしているのだ、馨!」
するとそこへ左大臣が現れました。
宴はあえなく終了となりました。




