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君の魂に抱かれて  作者: 皐月-Satsuki-
boy and girls' aspects
90/136

9月2日/美唯eyes  信力

ー君の魂に抱かれてー(きみのこころにだかれて)


この作品はフィクションです。

登場する人物・団体・地名・事件・世界設定などは全て架空の物であり、

実際の物とは一切関係ありません。

初めて読む方は、本編からご覧ください。



ーboy and girls' aspectsとは?ー


このモードは主人公の視点ではなく、

君の魂に抱かれての主人公以外の登場人物の視点です。


これにより、より世界観がわかりやすくなります。


※目次の場合、下に行くほど時間が最新です。

5話(2) 目覚め~



「えっ!?潤っ!!危ないって!!!」


銃声のした方へ走りだす、潤に向かって叫んだ。


やだ……。潤……。

行かないでっ!!


その想いは届かず、潤は林の中へ消えた。


「潤……」


私はどうすればいいの?

潤を助けに行けばいいの?

それとも動かなければいいの?


私には武器がない。

戦えない。


私は一人で震えていた。


『ズドーーーン!!!』


再び銃声がした。

右側の方から。

つまりは潤が向かった場所から。


「もういや……どうしてこんな世界に……」


何で私達なの?

どうして殺し合うの?

協力は出来ないの?


自然と涙が流れた。


慌てて流れた涙を拭った。


泣いたら駄目だ!

自分のできることを考えなきゃ!


私にできること……。

それは信じること。


「潤……先輩……どうか無事で……」


祈るように願い、信じた。

眼を閉じて。

手を握り、祈った。



……。……。……。


様々な音がする。

何の音?


ピカっと前方が光った。


「あれは雷?」


確かにそれは雷だった。

どうして一部だけ……。


まさか先輩の雷魂!?


位置的にも先輩の向かった方向。

本当に雷魂が宿っているなんて……。


先輩は強くて綺麗な人。

そして、憧れるような人。


「おお!成沢くん!無事だったか!?」


先輩が戻ってきた。

よかった……。

先輩は無事だ……。


「先輩……潤が戦場に……」


「何!?何処だ!?」


『ズド―――ンッ!!!ズド―――ンッ!!!ズド―――ンッ!』


潤の向かった方向で、

銃声がした。


潤……。


「行くぞ!!!」


先輩がその場へ向かって走る。

草を掻き分け、広場に出た。

だが、この場はおかしい。

見たことが無いものがそこには存在していた。


「結界ッ!?」


結界……。

その桜夜先輩言葉がピッタリ。

その中に潤がいた。


「潤―――――ッ!!!」


私は潤に向かって走った。


「待ちたまえ!」


だけど、桜夜先輩に声で止められた。


「どうしてですか!?」


すぐ近くには潤がいる。

なのにどうして行っては駄目なの?


「あれは結界だ。触ればどうなるかは予想出来ない」


結界の中に潤がいる。

どうして結界の中にいるの?

閉じ込められたの?


「中沢くんッ!!!」


先輩が結界に近づき、大声を出す。


「潤―――――ッ!!!」


私も叫ぶ。

だけど、なかなか潤は気付いてくれない。


「中沢くんッ!!!」


「潤―――――ッ!!!」


大声を出す。

潤に届くように。


ようやく潤が振り返ってくれた。

そして、結界が消える。


「中沢くん!大丈夫かね!?それと、先ほどの結界はなんだね!?」


「潤ッ!!大丈夫!?」


私と先輩は潤のもとへ走った。


「細かいことは後で!まずはこの女の子を!」


女の子……。

そこには女の子が倒れていた。

地面には血がたまっている。


「はぁ!これはいけない!」


「わぁ!大丈夫!?」


先輩と共に女の子の手当てを行った。


潤……。無事で本当に良かった……。




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