表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/100

第60話

新選組屯所 道場-


総司は両膝をついたまま、息をはずませていた。

そんな総司に、土方が駆け寄ってきた。


土方「大丈夫かっ!?」


総司は息を整えながら、土方に微笑んで見せた。


総司「すいません…。どうしても…一番隊組長としての威厳を保ちたくて…」

土方「!!…」


土方は息を呑んだ。


総司「…というよりも…元気だということを、皆に見せたかっただけなのかも知れません…」

土方「総司…」

総司「…皆、優しいんですね。…私が道場に現れたとたん、心配そうに私を見るんですよ。」

土方「……」

総司「その目を見たとき…頼りない組長だと思われてはいけないと…つい力が入ってしまって…」


土方は総司の肩を叩き「…しゃべるな…」と言った。総司の息はまだ整っていない。

総司はうなずいて、息を整えた。

土方は総司の息が整うまで、何も言わず黙っていた。


……


その頃、礼庵は再び可憐の家へ向かっていた。


礼庵(今日は…なんとしても会わなければ…)


そう決意し、足早に歩いていると、前方から、同じように足早にこちらへ向かっている女性の姿が見えた。


礼庵「!!…想い人殿!!」


礼庵は思わずそう叫び、その女性へと駆け寄った。相手も、一瞬立ち止まったが、嬉しそうに駆け寄ってくる。


「礼庵先生!…先日は…失礼をしてしまいまして…」


その声を聞いて、礼庵は心から安堵した。


礼庵「可憐殿…心配していたんですよ。」

可憐「先生…本当にごめんなさい。…実は…内緒で…」


可憐はそう言って、手に持っているものを礼庵に差し出して見せた。

礼庵は不思議そうに可憐を見、差し出されたものを見た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ