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第58話

可憐の家-


礼庵は、総司の想い人「可憐」の家を訪ねた。

いつもなら、すぐに可憐が出迎えてくれるのだが、今日は何故か可憐の母親が出てきて「…誠に申し訳ないのですが…」と言葉を詰まらせた。

礼庵は、ふと眉間に皺を寄せた。


礼庵「…可憐殿に何か…?」

母親「いえ…別に何もないのですが…可憐が…このところ部屋にこもりがちで…」

礼庵「!…何かあったのでは?」

母親「いえいえ…食事の時などは、ちゃんと部屋から出てきますし、食べる量も変わらないのですが…。でも…食事が終わるとすぐにまた部屋へと閉じこもってしまうのです。」

礼庵「……」


礼庵は最近、総司から連絡が途絶えているので、何か思い違いをしているのではないかと思案した。


礼庵「…可憐殿に会わせていただくことはできませんか?」

母親「はぁ…可憐にも、先生がこられたことは申し伝えたのですが…どうしても今日は会えない…と申しまして…」


礼庵は母親に「なんとか可憐に会わせて欲しい」と懇願したが、結局その日は、可憐は姿を現すことはなかった。


……


礼庵は腕を組んで、帰り道を歩いていた。


礼庵(…あの母親は…可憐殿と総司殿を会わせたくない…というような風ではなかった。)


礼庵はため息をついて立ち止まり、空を仰いだ。


礼庵(困ったなぁ…。みさとも約束したし…なんとか2人を会わせてやりたいのだけれど…)


礼庵は再び歩き出した。


礼庵(しかし…可憐殿はどうしたのだろう?…私の知らないところで…総司殿と何かあったのだろうか…?)


礼庵にはどうしても、答えが出せなかった。


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