4.天の助けキタ─wwヘ√レvv~(゜∀゜)─wwヘ√レvv~─!!
※残虐描写シーンあり?
「ところでちょっと気になったけど……あの給仕の娘何者なんだろう?」
給仕を見送っていたらクラヴァがから揚げを……武士の情けで一つだけ譲ったから揚げをほおばりながらふとぼやいてきた。
「何者とは?」
「うん、なんとなくだけどあの娘ってボクと同類の匂いがするんだよね」
「それは失礼ではありませんですか?あの娘、あの年齢ですでに胸が貴女と同じぐらいですし」
いやお前の方が失礼だろっとケバブは思うも口には出さない。
クラヴァとレヴァニは些細な事でよく喧嘩するが、その中で断トツの喧嘩理由が体格の件だ。
どちらもロリと筋肉ムキムキという極端な体格をしてるせいで、とにかく喧嘩のネタとなりやすい。止めても些細なきっかけ一つですぐに再開するからもうきりがないのだ。
ケバブも今はやり過ごすのが無難っと静観する立場を取ろうとするも……
「失礼な!ボクはまだまだ成長期なんだ!!伸びしろあるよ!!!」
「だ、そうですけど実際はどうなのでしょうか?ケバブ様」
「なぜそこで俺に振る!!!」
静観できなかった。思いっきり巻き込まれた。
ちなみにケバブの『鑑定』だが、さすがに胸の成長率なんてものはわからない。
もしかしたらレベル上げて『鑑定』の熟練度をあげたら判明するのかもしれないが……
この世界にはレベルや熟練度というものが存在してない。
少なくともステータスにそういった項目がない。
一応脳内カーソルで項目を選択すれば『これ以上鍛えようがない』とか『まだまだ成長できる』なんてアバウトながらも熟練度の存在を示す補足が入るので、マスクデータとしてなら存在してる可能性あるも……
その辺りは突っ込まない方がいいのだろう。
他のなろ〇系でも『鑑定』にでてくる補足文は謎だらけなのだ。考えても答えが出ない以上、もう『鑑定』の補足には突っ込まない事にしていた。
そんな『鑑定』をレヴァニの催促に釣られてつい好奇心からクラヴァへ使用。
その結果、出てきたのは……
『諦めろ』
……
…………
………………
(何に対してだ!!!)
ケバブは思わず口に出しかけたその言葉をひっこめた。
口に出せばその瞬間クラヴァに殴られるのがわかってるからだ。
少し前にも余計な事を口走ったせいで殴られたから、同じ轍は踏まないっとばかりに口を閉ざす事に成功するも………事態は変わらない。
「ケバブ~今鑑定魔法使ったよね。何が出たわけ~」
「シッパイシマシタ。ナニモデテマセン」
実際は失敗なんかではないが、だからといって『諦めろ』なんて結果を馬鹿正直に言えるわけがない。
必死で隠そうとする、その態度は怪しさ抜群なわけで……
「じと~~~~」
ジト目で睨まれる。
ロリょぅι゛ょ……いや、同じ15歳だから別にょぅι゛ょではないが、ケバブはとにかくクラヴァからジト目で睨まれていた。
(まずい、なんとかして話題をそらさなければな……)
そう思ってると
「おうおう兄ちゃん、女の子3人と同席とは随分といい身分じゃねーか」
同業者と思わしき冒険者一行が絡んできた。
(天の助けキタ─wwヘ√レvv~(゜∀゜)─wwヘ√レvv~─!! )
「よければ俺達にも「どうぞどうぞ好きに相手してやってください」」
「「「はぁ?!」」」
自分から絡んだというのに、思わぬ反応に面食らう冒険者ご一行。
だが、これはケバブの身に訪れていたピンチから逃れるチャンスなのだ。
自分が助かるため彼等を生贄に捧げる事にしたケバブはさらに畳みかける。
「ちなみにどの娘がお好みでしょうか?」
「あ、あぁ……」
ケバブに促されて冒険者はゲバブご一行の女の子3人を品定めする。
3人ともケバブの思わぬ対応に少々……いや、アシュレだけは全く動じず、じっと男達を見つめていた。
そんな男達から映る3人は
半袖短パンでもう少年にしかみえないロリっ娘のクラヴァ
魔術師のロープがはちきれんばかりな筋肉で今にも破けそうなムキムキ娘のレヴァニ
フード目深にかぶった見た目邪神官な根暗娘のアシュレ
「「「よくみたらどれもイマイチだな」」」
「「「………………」」」
テロップ「残虐描写中につき、しばらくお待ちください」
ヤムチャシヤガッテ……(ち~ん)




